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オーガ

オーガ深淵に属する種族であり、別名を「人喰い鬼」と言います。
その名の通り、力が強く、粗暴な性格で、(主に)集団で動きまわって人間を獲物にするため、星霜世界では特に恐れられ、警戒されている種族です。

オーガの社会 Edit

オーガたちは、特にガルクランドラグ氏族に忠誠を誓っています。配下種族(ガルクランに従う深淵種族)の中でも肉体的に強いため、純粋な ―― つまり、物理的な ―― 力を尊重するためです。そのため、より強力な(物理的)力を持つドラグの支配を受け入れるのです。
彼らは、深淵の森や大陸の内陸部に、部族単位で集落を作って生息し、主にオーガロードたちに率いられています。ただ、オーガシャーマンや、ガラクヴァ信仰するオーガプリーストなどが支配する部族もありますし、特に深淵の森の中では、ドラグが直接統治している部族もあります。

深淵の配下種族の中でも特に強いオーガたちは、ボガードを弟分として連れ歩くことがよくあり、また、ゴブリンたちを鉄拳と恐怖、そして村を襲った際の分前という利益で使役します。また、ゴブリンのことはほとんど半奴隷のように思っているので、ヘマをしたゴブリンを見せしめのために殺すなどしょっちゅうです。ただ、ゴブリンオーガたちにとっても不味い食事なのか、あまり食べることはないようです。

星霜世界の脅威「人喰い鬼」 Edit

「人喰い鬼」と呼ばれるオーガたちは、肉食性で、特に好むのは人肉(人間エルフハーフエルフなど)です。このことが、人間たちにとって、最大の脅威となっています。
星霜との遭遇頻度の高さでいえば、ゴブリンサハギンも危険ですが、この2種族は、(数にもよりますが)ある程度の自衛手段を備えた村や一般人でも対処できるものです。そして、縄張り意識が強いギルマンマーシュマンは、逆に言えば気をつけていればそう不幸な遭遇はなく、一般人がガルクランと遭遇するのは極めて稀です。しかし、オーガは出現頻度があまり低くなく、かつ、強力な敵なため、普通の村や人々では対処できないのです。

オーガの集落は内陸にあり、星霜の世界から離れていますが、獲物 ―― つまり、人間など ―― を得るために、数体~10体程度のグループを組み、遠くまで旅立つことも珍しくありません。
そうしてやってきたオーガたちは、手下のゴブリンボガードたちと共に内陸の開拓村を襲って村人全員を血祭りにあげたり、町から遠い内陸の街道に潜んで商人や旅人、冒険者を襲うなどすることもあり、非常に危険です。ちなみに、オーガの集団は、レベルの低い冒険者たちの死因の、結構な割合をしめます。

なお、捕らわれた獲物の運命は、オーガの気まぐれ次第です。大抵はその場で殺されて食われてしまいますが、様々な欲求を満たしたり、今後の食料とするため、または上からの命令でに、しばらく生かしておくこともあります。もっとも、それが犠牲者にとって幸いかどうかは、わかりませんが。

種族データ Edit

オーガ(ML5) Edit

データはソードワールド完全版200ページを参照してください。
外見はルールブックにある赤褐色の肌ではなく青褐色の肌です。
獲物を求めて狩りをするのは雄の個体です。雌の個体は(星霜世界には)知られていません。
また、言語はジャイアント語、地方語(下手)、下位ガルクラン語を使用出来ます。

スレイブオーガ(ML4) Edit

極めてまれに発生する、平和的なオーガで、外見も温和な原始人のような顔立ちをしています。スレイブオーガは、オーガーから生まれる“出来そこない”であり、彼らは凶暴なオーガーの奴隷として扱われています。
また、スレイブオーガはたいてい集落で様々な雑用をさせられており、非常に怯えているため、凶暴なオーガの命令に従います。彼らを解放するには支配者であるオーガを打ち倒すしかありません。

オーガウォリアー(ML6) Edit

オーガの中でも、主に深淵の森にある、規模の大きいオーガ氏族などに所属している精鋭の戦士です。
その手に持っている武器は荒削りの棍棒や錆びついた斧などではなく、研ぎ済まされた巨斧などです。
そこから繰り出される一撃は重く、その辺の野良オーガなどとは一線を画する能力を持っています。

オーガバーサーカー(ML6) Edit

オーガの中でも、深淵の森などにある、規模の大きいオーガ氏族(オーガクラン)などに所属している精鋭の戦士です。
中でもこのオーガバーサーカーは攻撃的に訓練された突撃兵で、自慢の体力と腕力を生かし、盲目的に敵へ突撃して、両の手それぞれに持った武器を振り回して大暴れします。

オーガチーフ(ML6) Edit

オーガロードに仕えるオーガたちの中でも、特に認められた存在です。
外見は、普通のオーガーの場合と、オーガロードとよく似た姿をしている場合があります。
ロードの命令に従い、ボガードゴブリンオーガーなどを引き連れて、戦いに赴きます。
彼らも、ロードと同じく、誇り高き武人として自らを律しています。

オーガシャーマン(ML6~) Edit

オーガの集落で、邪神や深淵の森に対する祭祀儀礼を司る、きわめて高い知性を持つオーガです。
通常のオーガより細身で装飾を好み、武器は精霊魔法の使用のために両手握りのものを好みます。

オーガロード(ML7~) Edit

オーガの群れを率いる王者です。
オーガロードは普段は山岳の奥地で王として君臨しており、出てくることは滅多にありません。
また、オーガロードオーガの上位種で、必ず雄の個体しか生まれないと言われています。

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