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SandBox/方舟の本

このページの内容は完結しました。(2018/8/22)
(編集、セッションGM:ふゆたに)

概要 Edit

大迷宮の深層「図書室」に住まう栞の悪魔レーゼンから依頼を受け、
「―NOA―」と名付けられた本の異世界へ旅立つ。

本の中では、11の国が11の化物に滅ぼされており、
11の国の一部だけが「NOA」と呼ばれる方舟に救われている。
方舟に乗した街の人々は、一年の準備・調査期間を経て、
NOAに伝わる預言に従ってPC達を召喚したのである。
PC達は、方舟の街の人々と協力し、11の化物を倒していく。
PC達の存在は、預言の中で「救世主」であるとされている。


方舟の本は、栞の悪魔レーゼン最後の依頼となった。


セッションの基本構造は2話1国構成で、前編と後編で1つの国を救う。
前編で国の概要を把握し、化物の生み出した大型の落とし子を討伐。
後編で化物の本体を討伐し、救世を果たすことになる。

方舟に集められた11の街には、街の代表者、召喚士、同行者がいる。
肩書は色々だが、街をまとめる人や、PCを召喚するだけの魔法に長けた人、
11の化物を共に倒すだけの力のある人といった役割を担っている。
それらの存在に関わる預言もあるようだが、
預言のすべてが明らかになっているわけではない。


街の代表者は、『ニンギルス』と呼ばれる代表機関に参加している。
ニンギルスは、預言に従って結集されたものであるとされている。
召喚士は、必ずしも魔法を扱える必要はないが、
多くは優れた魔法使いで、預言の解読に関わっている者もいる。
同行者は「救世主」と共に化物を討つ役割が与えられており、
1人であると預言に定められている。

ソロモンの預言 Edit

NOAに集められた11の国と、その街はNOAの中央施設にある「ソロモンの預言」に従って化物に立ち向かっている。
預言は中央施設に「石版」として安置されており、謎の文字で書かれている文章が時を経て、古代語へと変化するようだ。
謎の文字で書かれている内容についてはソル=パル神のインスピレーションでも読み取ることが出来ず、
古代語へと変化する時を待つ以外に読み進める方法はない。
預言の記述については、末尾の「ソロモン」と書かれた文字から、ソロモンが書いたものと考えられている。
現在判明している預言の内容は以下の通り。
 ・NOAが空中に浮かぶ巨大、11に分かれる大地であることの説明
 ・NOAの中央施設の機能(転送、召喚の機能、預言の石版など)
 ・集められた11の国と街の名前
 ・11の化物の名前と、二つ名
 ・街の「代表者」を集めた代表機関ニンギルスの結成について
 ・ニンギルスの取り決めに従い、1年間は街の安定と「召喚士」の育成に努めること
 ・1年後、「召喚士」が中央施設の部屋にて、「救世主」を召喚すること
 ・召喚を行う国の順番
 ・救世主と共に化物を討伐する「同行者」を一人、選出すること

最終局面「生命の海」を前に、以下の内容が判明した。
 ・11の国すべてを救うことで、大地震が起こる
 ・大地震の発生時、NOAの転送システムにより住民はすべてNOAの上へ転送される
 ・大地震により11の国の大地が繋がり、「生命の海」が湧き出る
 ・救世主と一人の同行者が「天命の書版」を手に入れることで、最後の国へ辿り着く
 ・最後の国を救うことで、救世が果たされる

生命の海が枯れた後、以下の内容が判明した。
 ・最後の国は図書の国ビブリオテークという名前であること
 ・ビブリオテークへ天命の書版を納めることで、救世が果たされること
 ・ビブリオテークへの同行者は1人までであること

最終局面「生命の海」 Edit

大地震の後、11の国が繋がった大地は「生命の海」と呼ばれる謎の液体による洪水で満たされた。
液体とはいえ、それは新たな「大地」であると定義され、陸上のように液面の上を歩くことができる。
生命の海からは、魔術的な力で常に新たな生命が生まれ続けており、異常なスピードで生存競争が行われている。
現在はまだ原始的な生物が多いが、新たな特徴をもつものもおり、生存競争の結果、進化は進み続けている。

生命の海の中央部には、円形のエリアが存在し、そこで生まれた生命は軍隊のような統制された行動をとる。
この軍隊の長こそがキングーという名の存在であり、天命の書版をもつと思われる存在でもある。

キングー打倒後、生命の海は中央の円形エリアにすべて飲み込まれ、枯れ果てた。
生命の海から生まれた残骸が地上を闊歩している状態ではあるが、元の大地が取り戻されたのである。
ニンギルスは、海を飲み込んだ中央の大空洞の調査を進めながら、復興の計画を立てている。

図書の国"ビブリオテーク" Edit

NOAの中央施設、預言の石版が安置されている部屋で隠されていた石扉に刻まれていた名前
石扉には異界への転送魔法が用意されており、図書の国ビブリオテークが行き先として指定されている。

図書の国ビブリオテークは、乱雑に積み上げられた本と本棚が埋め尽くす巨大な空間。
奥の一画には、大迷宮「図書室」と全く同じ間取りの場所があり、そこには眼鏡をかけた少年が足を組んで座っている。
その少年こそ、「ティアマト」の役割を受け持った存在であり、自身を「ソロモン」と名乗る。
少年は、天命の書版を手に入れることで、NOAの世界が独立し、自身を神として救世が果たされると語った。
これまでの預言や、化物の存在はすべて、「この世界の神話」を作り上げるためである。


少年の正体は栞の悪魔レーゼンをエンファータに召喚した<人>である。
別の世界で神の子として生まれたソロモンとはまったくの別人。既に消えたソロモンの魂に触れた過去をもつ。
ソロモンの魂に触れたことで、栞の悪魔の召喚が可能となった。<人>としての姿は既に無い。
栞の悪魔レーゼンへの命令権を発揮することで、自身の魂を「ティアマト」の身体と重ねている。
彼の本来の目的は、レーゼンとソロモンの合作とも言える「NOA」の世界を独立させて、
独立できた巨大な世界で現在のエンファータを上書きして消去することにある。

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彼の真の名は「ゲーティア」。
エンファータを不完全な世界であると信じ、すべてを一からやり直すという野望をもったウィザードである。
ティアマトの身体に宿ったまま打倒され、魂ごと消えることとなった。

栞の悪魔レーゼンとソロモン Edit

ソロモンとは、別の世界で神の子として生まれた異界の神候補。本を愛する少年であったとされる。
元となった世界ごと滅んでしまったため、ソロモン自体は既にどの世界にも存在していない。
ソロモンは、「夢」として新たな世界を構築する力をもち、毎夜無数の夢を見ては新たな世界を生み出していた。
夢という言葉の通り、独立して機能するだけの力はなく、夢を見るごとに古いものは消えてしまっていた。
そこで、過去の夢に住まう者達を儚んだソロモンが生み出した世界が、図書の国である。
図書の国に住まう栞の悪魔レーゼンは、「栞」のように、一度生み出した夢を本として保存することができた。
こうして、様々な登場人物(ソロモンの悪魔)と様々な異世界が保存され、ソロモンは毎夜夢を楽しんだ。

しかし、それらの世界も結局は元の世界と紐づけされたものであり、世界の崩壊とともに消えかけていた。
そこで、消えかけていた図書の国とレーゼンをエンファータに召喚した存在が<人>である。
レーゼンは<人>の目的を知りつつ、自身の目的を果たすために従い続ける。
レーゼンの目的は、「ソロモンの愛した世界を独立させる」ことである。もう、消えてしまわぬように。

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シナリオの終了とその後 Edit

大空洞から再び、11の化物と落とし子、そして化物に殺されたNOAの戦士たちが蘇った。
ソロモンを騙る<人>のもつ「絶命の書版」によるもので、打倒後には綺麗さっぱり消え去る。
ソロモンを騙る<人>の打倒後、中央の円形エリアには空に浮かぶ方舟NOAが収まった。
着陸後、NOAのもっていた様々な機能は失われ、大地の一部となっている。
神話の始まり、「中央都市NOA」として、11の国共通の王都の役割を果たすだろう。
11の国の筆頭指導者には嵐王レイ・フェオンが、そのサポートに王子ハキーカが着くこととなった。
ハキーカの提案により、基本的にはニンギルスによる議会制を継続していく方針である。

NOAに集められた11の国と街 Edit

神楽の国"ヤマト" ――武蔵 Edit

白蛇信仰の根強い和風の国。
武蔵はヤマトの首都ではないが、活気のある街の一つ。

霊峰フジに住まう"毒蛇"バシュムがヤマトを滅ぼした。
バシュムのもつ毒沼の力で、ヤマト全土は生物の住めぬ毒沼と化した。


ヤマトの武士に伝わる居合の技「空突き」という名前から、
かつてPC達が救った本の世界「桜姫の本」との関連が疑われている。

砂漠の国"アッシャムス" ――シュクラン Edit

強い日差しと乾燥した気候が特徴の砂漠地帯。
アッシャムスでは、王子がそれぞれの得意分野を活かした街づくりを任されている。
シュクランを治める王子は「商才」を活かして、オアシスに集う一大商業都市を作り上げた。

アッシャムス王都の地下には「大迷宮(マターハァ)」が眠っており、
大迷宮に現れた"蠍人間"ギルタブルルーがアッシャムスを滅ぼした。
大迷宮を巣としたギルタブルルーは、人間からギルタブルルーを生み出しており、
ギルタブルルーの掘り進めた穴で、アッシャムス各地の都市をすべて落とした。

遊牧の国"イディル" ――パスト地方 Edit

11の国最大の面積と、最小の人口密度(一部例外を除く)をもつ遊牧国家。
一つの国家という認識は非常に薄く、多くの遊牧民族の集落が集まった連合のようなもの。
イディルの人々は、「ベルジェ」と呼ばれる二足歩行の爬虫類を遊牧しており、
騎乗から畜産まで広い用途に利用している。

聖地に巣食っていた"嵐の魔物"ウームー・ダブルートゥがイディルを滅ぼした。
ウームー・ダブルートゥは嵐を操り、強風ですべてを破壊した。
その風は、大地に深い傷跡を残すほどであった。

異能の国"バベル" ――ノースバベル Edit

かつては、その名の元となった「バベル」という塔があったようだが、
現在はセントラルバベルの中央に跡地だけを残している。
セントラルバベルを中央に、四方に街が発展し、一つの国となった。
バベルに生まれたものは皆、「異能」と呼ばれる特殊能力をもつ。
異能の種類は、いわゆる魔法のような能力から、単純なパワーアップまで多岐にわたる。

バベルの跡地に現れた"有翼の牡牛"クサリクがバベルを滅ぼした。
クサリクのもつ聖なるオーラが異能を狂わせ、太刀打ちできる者はいなかった。
清浄過ぎる空気は一種の毒として、人を侵す。


バベル、異能といったキーワードやかつての話との符号から、
かつてPC達が救った本の世界「塔の本」との関連が疑われている。

凍土の国"リオート" ――リディニーク&オボロートニ Edit

凍った大地と凍った海に住まう者たちの国。凍土と言いつつ、多くの国土が海に面している。
リオートには古くから、人間と人狼が住まい、争っていた。
長い戦いの歴史の中で、神秘術を扱う人狼の一族が人狼を離反し、人間との融和を求める。
人間はこの融和を受け入れ、人間との対立を続ける人狼達を僻地へ追いやった。
リディニークは、人間と、融和した人狼やその混血の住まう街。
オボロートニは、人間との対立を続けた人狼の長、人狼女王とその仲間が住まう街。

氷河に現れた"巻き髪の海魔"ラハムがリオートを滅ぼした。
ラハムの鱗が立てる音と、巻き髪には「呪い」が備わっており、最強を誇った人狼女王すら退けた。
人狼女王は、ラハムとの戦いの後、継続する呪いの力で命を落とした。

蓬莱の国"メイファーズ" ――ウーレン Edit

11の国最大の人口をもつ中華の国。
体内の気を扱う技術に長け、魔法使いも戦士も気功のような技術を元に戦う。
また、メイファーズには「ロン」と呼ばれる足の無い龍のような霊獣が住まう。
かつてのメイファーズ王家は、力のあるロンを契約したという言い伝えが残っており、
ロンの住まう神山は、古くから祀られている。
メイファーズを治める王の子は皆、領土を与えられ、各々の才覚を発揮しており、
ウーレンの街はメイファーズ屈指の武力を誇る軍事の街。
ウーレンには、四聖獣にちなんで「四聖」という名の4人の優れた戦士、魔法使いが継承されている。

突如現れた不治の病がメイファーズを滅ぼした。その病こそが"凶暴な龍"ウシュムガルである。
ウシュムガルは、己の凶暴さ故に己すらも滅ぼしたと言われる化物であり、その魂が病として顕現した。
一度感染すれば、「龍腫」と呼ばれる腫瘍が身体を蝕み、短時間で死に至る。
龍腫に耐えられる唯一の生物である「ロン」を依り代にして、ウシュムガルの本体が存在していた。

機関の国"マキニスタ" ――ロコモトーラ Edit

古い時代の魔術文明と、後に発展した蒸気機関文明とが合わさった魔導機関の活躍する国。
イディルを下回る人口密度だが、マキニスタでは魔導機関人形も人同様に扱われることが多い。
ロコモトーラは一般的な技師の街。比較的若い者は少なく、ベテランの技師が集っている。

一度滅びた魔術文明と、蒸気機関文明が交わった分岐点には、デウス・エクス・マキナという
存在が大きく関わっていたという言い伝えが残っている。
機関人形を支える技術である「コア」には、人の魂が魔法の力で込められており、
デウス・エクス・マキナはこのコアの魂を自在にコントロールすることができたとされている。
人と機関とが共存する世界を目指し、デウス・エクス・マキナは魔導機関人形に「寿命」を定めた。
一定の期間稼働した魔導機関人形のコアは、記憶の消去を経て、眠るのだ。
デウス・エクス・マキナ自身も眠りにつき、マキニスタが滅ぶその時まで眠り続けていた。

狭間の遺跡群に現れた"蠍尾竜"ムシュフシュがマキニスタを滅ぼした。
怒れる蛇の力で、精神力をもたない魔導機関人形を暴走させることができた。
優秀な力をもつコアですら敵わず、多くの同士討ちが発生してしまった。

その後、ロコモトーラでは、NOAの預言に従って「召喚」の能力をもつコアを魔導機関人形とし、
さらには眠っていたデウス・エクス・マキナのコアを目覚めさせることを決めた。


蒸気機関や、コアといったキーワードやかつての話との符号から、
かつてPC達が救った本の世界「蒸気機関の本」との関連が疑われている。
(参考:SandBox/栞の悪魔 ―蒸気機関の本―

海洋の国"アラゴスタ" ――コスタマーレ Edit

様々な海洋生物の姿をもつ者達が住まう海洋連合国家。
元は国という集まりではなく、それぞれの氏族が海の中で暮らしていたが、
人との対立の歴史から、互いの存在を守るために国家を立ち上げた。
国土のほとんどが海の中であり、コスタマーレは珍しい陸との中継地。水の都。
陸上に住まう人との外交を担っているため、人が生活することもできる。
コスタマーレでは、人との交流のために、人を水棲の環境へ招くための魔法があり、
そういった水の魔法を修めた魔法使いを敬意を込めて、「魔」をつけて呼ぶ習わしがある。
コスタマーレに住まう者達は、完全水棲から、半水棲から多種多様。
色々な魚型から、貝、軟体動物(イカ、タコ)、海藻など。

深海に現れた"魚人間"クルールがアラゴスタを滅ぼした。
深海にはアラゴスタの古い王族の治める地が残っていたが、逃げ出した王女を残して全滅。
クルールのもつ力により、海は水棲生物がまったく生きられぬほど汚染された。

騎士の国"ナイツ・オブ・ラウンド" ――ランスロット領 Edit

聖剣をもつ騎士王と、王に仕える円卓の騎士達が治める国。
騎士王は王都を、円卓の騎士それぞれが領土を与えられている。
ランスロット領は、円卓の騎士最強と名高いランスロット卿が治めていたとされる領土。
牧歌的な西欧風の町並みと、街の中央にある巨大な湖が特徴。
かつては湖畔に巨大な城があったようだが、今は湖面の中にのみ城を残している。
湖の城には湖の精霊が住まい、ランスロット亡き今、ランスロット領を見守っている。

ナイツ・オブ・ラウンドには、「ギフト」と呼ばれる能力が伝わっている。
それは生まれつきの才能を示す言葉であったが、アーサーという名の騎士王の治世の時代に、
円卓の騎士達のもつギフトを次代に継承できる仕組みを聖杯に願ったとされる。
その願いと共に聖杯は失われており、様々な円卓の騎士のギフトが今もなお残っている。

カムランの丘に出現した"巨大な獅子"ウガルルムがナイツ・オブ・ラウンドを滅ぼした。
ウガルルムは「太陽の権能」をもち、莫大な熱量を発する日差しで大地も人も森も焼いた。
また、「王威の獅子」たる威容で、王に仕える騎士の刃を一切寄せ付けることはなかった。


騎士王や円卓の騎士、聖剣といったキーワードやかつての話との符号から、
かつてPC達が救った本の世界「騎士王伝説の本」との関連が疑われている。

密林の国"フングラ" ――フムト Edit

様々な虫の姿をした種族、虫人が住まう密林地帯の国家。
国の中央にあたる都には、生命の樹と呼ばれる大樹が聳え立っている。
生命の樹には、無限の果実が実ると言われ、一年中栄養豊富な果実を採ることができる。
また、生命の樹の周囲には、生命の樹と同じ果実をつける木々が広く群生している。
フムトは地下生活を主とする蟻の氏族の女王蟻が興したとされる街。
メイファーズのウーレン、アッシャムスのシュクランほどではないが、フングラの中ではよく栄えた街の一つ。
今では多くの氏族が移り住んでいるため、最大派閥の蟻の氏族は地下、翅のある虫の氏族は高い木々を利用する、
といった棲み分けが生活様式に合わせてなされているのもフムトの特徴である。

フングラに伝わる魔法は虫を操ることで超常現象を引き起こすというもの。
いくつかの手法があるが、最もメジャーなものは「虫の動きで魔法文字を描く」という方式。
魔法によって虫を使い分け、匂いなどを利用して意図した動きをさせることで、魔法を引き起こす。
複雑な内容であれば、複数の虫、色、スピード、三次元の空間など関わる要因がより高度となる。
簡単なものであれば、一種類の虫を葉の上で動かすだけでも可能。
ルアーブルに伝わる魔法と比べると、手間と技術が必要な分、精神力への負担が少ないという特徴がある。
フングラの魔法を修めた者には、虫の種類に「魔」をつけて呼ぶ習わしがある。

生命の樹に出現した"狂犬"ウリディンムがフングラを滅ぼした。
ウリディンムは「生命の簒奪者」の二つ名をもち、特殊な器官を用いたエネルギードレインであらゆる生命を奪った。
ウリディンムにとって生命の樹はまさに最高の甘露であり、無限と言われた生命の樹すら枯らしかけた。

竜人の国"ジャウハラ" ――スマラクト Edit

宝石を宿した竜人の住まう国。国土のほとんどが山脈と高原地帯であり、人口は非常に少ない。
ドラグとは異なり、男女差はなく、大体どの竜人も人:竜の割合が8:2程度。背には飛べないが翼膜がついている。
スマラクトはエメラルドの宝石を宿した竜人が興したとされる街。
取り立てて栄えた街でもなく、人口の少ない高原の集落らしい穏やかな街並みが広がっている。
様々な宝石を宿した竜人が住まうが、エメラルドの系譜に産まれる竜人がやや多い。

ジャウハラに住まう竜人は、それぞれの宝石を司る竜を祖先にもっているとされ、一時的に「竜化」することができる。
高度に宝石の記憶をコントロールできる場合には、半竜化、一部竜化などより応用の利いた変身が可能。
竜化できる竜人は現在では20~30人に1人、半竜化までできる竜人はほんの一握りであり、減少傾向にある。
竜人としての力は、それぞれの宝石を司る竜によって大きく異なるため、生まれもった部分が大きい。
また、竜化をした竜人は、宝石の記憶に従って、名前を与えられる。
宝石の名前そのものか、別名、もじった呼び方が当てられ、名前の一般さが同系譜内での強さの基準となる。
かつて、それぞれの宝石を司る竜を生み出したとされる「真なる竜」の伝説が残っているが詳細不明。

山脈地帯に現れた"七岐の大蛇"ムシュマッヘがジャウハラを滅ぼした。
ムシュマッヘは、「同族殺しの血毒」という名の呪いをもち、竜の一種である自身への攻撃を封じた。
強い者ほど竜に近づいているジャウハラの竜人達には太刀打ちする術がなかった。


かつてPC達は「竜の高原」に住まう竜人シグルドや、トルナードと共に悪魔アスタロトを討った。
ムシュマッヘのもつ呪いも、竜人シグルドが悪魔アスタロトから受けていたものと酷似している。
しかし、竜の高原に住まう竜人に宝石を宿す特徴はないため、関連は不明。

主な登場人物 Edit

神楽の国ヤマト Edit

巫女サイジョウ Edit

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肩くらいまでで切りそろえた黒髪の女性。白蛇信仰を司る神社の生まれで、巫女服を着て生活をしている。
若いながらも才覚は確か。僅かではあるが、桜姫サクヤと似ている顔つき。
丁寧な性格で、少しおっちょこちょいなところはあるが何事にも一生懸命な明るい少女。

武蔵の長ヤクモ Edit

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男性としては長めの髪の毛で、無精髭の目立つ中年のオッサン。
口調からは消極的でだらしない一面が目立つが、性根は勝負師で、勝負どころを見極める眼をもつ。
客人がいない時は、サイジョウから割と口うるさく注意を受けている。

刀使いクロガネ Edit

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毒蛇バシュムに師匠を殺されたヤマトの刀使い。ヤクモ曰く、若手期待の星。
短く切りそろえた黒髪に、意思の強い瞳が目立つ青年。
ヤマト最強の武士と名高かった師匠から、不完全ながら「空突き(カラツキ)」を継承しており、
武蔵の街の個人としては最も高い戦闘力を持っていることと、師匠の仇を討つためにバシュム討伐に志願。
「空突き」を扱う剣術の基本は、ハヅキという名の開祖から伝わっているものらしい。

宿屋のハチスカ Edit

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気風の良い姉御肌。クロガネやサイジョウとも顔見知りで、評判の良い宿屋を経営している。
桜の立ち並ぶ景色を一望できる露天風呂や、岩盤浴のできる部屋が宿屋の売り。

砂漠の国アッシャムス Edit

占い師サラート Edit

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長髪に、砂漠の国の女性らしい伝統的な服装で、顔の半分を布で隠している。
褐色の肌に伏し目がちの眼、古い伝統を守る厳格な性格と相まって冷たい印象を受ける女性。
占い師という名の通り、遠見や未来視などの魔法を一部扱うことができるが、
そう使い勝手の良いものではなく、多用もしない。
ハキーカの才覚を認め、己が仕える主として大いに信用している。

王子ハキーカ Edit

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短い黒髪に、健康的な褐色肌。商人風の格好を少し飾った衣装を好む。
多くいるアッシャムスの王子の一人であるが、一際目立つ商才をもつ。
冷静で知的な一面ももつが、本質は冒険心のある心優しい青年。
代表機関ニンギルスに於いても各国の状況をよく鑑みて、積極的に意見を言い放つ。
ニンギルスの会議にて、冒険者をサポートする協定を定めたのもハキーカである。

案内人ダリル Edit

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一応肌を隠す格好をしつつも、軽装の目立つ少女。シーフとしての様々な装備と、曲刀を腰にさす。
案内人とは、大迷宮(マターハァ)を探索、案内する者の総称であり、そのほとんどがシーフ
ハイテンションかつ騒がしい性格で、落ち着かないが、案内人としての才覚は中々のもの。
元々は王都に住む父が案内人をやっており、それを継ぐように育てられた。
成長とともに、地下での生活に"つまらなさ"を感じ、父と大喧嘩、出奔。アッシャムスに流れ着いた。
そのおかげで、ギルタブルルーの襲撃を生き残ることとなったが、喧嘩別れのままの父を探している。

遊牧の国イディル Edit

司祭エルバード Edit

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長髪を飾り紐でとめた男性。遊牧民族らしい帽子に、聖地の聖服を着ている。
イディルの聖地に生まれた司祭で、才能は当代随一の風魔法使い。
聖地の習わしに従って、各地を巡礼していたところ、パスト地方にも立ち寄った。
思慮深く慎重な性格故に冷たい印象を与えがちだが、その実は国の未来を憂う青年。
国としてのまとまりがなく、各々の氏族が利己的に生きるイディルに発展はあるのだろうか、と考える。
風に問うても、答える声はない。

女頭バシリッサ Edit

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パスト地方最大の氏族の女頭領。腕っぷしも中々のもので、豪快な笑い声が似合う。
ちぎれ気味の赤毛を編んで流しており、厚い革の衣装を纏っている。派手なフェイスペイント。
イディルが滅んだことについては、自分にとってある種のチャンスだと思っている。
エルバードの才能を見込んで、重宝しているが、彼の悩みについては青臭いと鼻で笑うほど。

ベルジェ乗りオノス Edit

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短い髪を刈り揃えており、鍛え上げられた身体と、穏やかな糸目が印象的な青年。
実直な性格で、エルバードのこともバシリッサのこともそれぞれ違う部分を尊敬している。
ベルジェの飼育技術も一級品であり、ベルジェに乗って戦う戦士としても優秀な傑物。

異能の国バベル Edit

"召喚の異能"ネネン Edit

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白いワンピースに、白髪の少女。朗らかな性格で、兄思い。勉強は苦手だが、家事は得意。
転移の異能をもっていた母の才能を色濃く受け継いでおり、「召喚」という大変貴重な異能をもつ。
母、兄イヌーティルと共に、セントラルに住んでいたが、クサリクの襲撃時に母の異能で生き延びる。
バベルが滅びた後に、NOAの中で異能が目覚めた。
今は、兄と共にドマトーレの知り合いである老人の家で世話になっている。
召喚の異能は、転移を含む表現であり、NOAの補助があれば両方の力を発揮することができる。

"獣の異能"ドマトーレ Edit

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獣の異能をもつノースバベルの代表者。落ち着いた物腰で、30代くらいの長身男性。
犬のような動物を操る異能をもっており、数が少なければ軽度の感覚共有も可能。
一度に操れる数は才覚にもよるが、ドマトーレの場合は30匹程度まで同時に操ることができる。

"無能力者"イヌーティル Edit

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ネネンほどではないが、同じく髪色の薄い少年。バベルでは大変稀有な能力の発現していない「無能力者」。
無能力であることを買われ、異能を暴走させるクサリクへの対抗手段として扱われている。
母を殺したクサリクへの恨みと、バベルを取り戻す真っ直ぐな気持ちが綯い交ぜになって、気持ちばかりが急く。
どこか危なげなところもあるが、己の無力さは誰よりも痛感しており、人一倍の努力を重ねてきた。

最終局面にて、生命の海の同行者として活躍。
無能の異能という特異な力を危険視したキングーによって、天命の書版の力で命の定義を書き換えられる。
現在は、ほとんど意識が覚醒することもなく療養中。

14か15まで、「識別」の異能をもってしても能力が判明せず、無能力者であると扱われてきたが、
その実、彼の異能の正体は「無能」の異能であった。異能や、魔法を打ち消す非常に特異な異能である。
無能の異能は大変不安定なもので、普段はイヌーティルの身体の中まで効果範囲が引っ込んでしまっており、
識別の異能のような内部的なものだけを弾いていた。
感情や覚悟といった精神的な要因、能力の慣れによって範囲が拡大する。
無能の異能は、魔化された武器の達成値すら上回って無効化できるほど強力であり、
彼の能力の範囲内では純粋な戦士としての技量のみで戦う他無い。

凍土の国リオート Edit

神秘術士ナルツイース Edit

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神秘術を継承した半人狼の青年。少し臆病な面もあるが、物事を真摯に捉える明るい青年。
ナルツイース自身は、神秘術を生み出し、人と融和した人狼の一族の直系であり、その才能も確かなもの。
また、己の生まれからオボロートニの人狼に大きな引け目を感じている。
しかし、同じ人狼であるのに人間から疎まれるというオボロートニの構図に疑問を抱き続けており、
オボロートニの人狼も含めて、皆で手を取り合って生きていきたいと考えている。

長老マリートヴァ Edit

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重そうな眉毛に、伝統的な民族衣装、手工芸が生業の女性長老。
人と人狼の古い戦いの歴史に直接関わってきた世代でもあり、オボロートニの人狼へ深い恨みをもっている。
その反面、人と人狼の融和を象徴するナルツイースのことは我が子のように想っており、
ナルツイースの思いが分かっていても変わることのない自身を「古い人間」と思い続けている。

人狼女王ヴォールク Edit

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母の死と共に人狼女王となり、ラハムの討伐を誓った純血の人狼少女。
栗色の長いくせ毛だったが、オボロートニの人狼を黙らせるために戦った結果、現在は肩くらいの髪の毛。
人狼女王(ヴォールク)とは、オボロートニで最も強い人狼を示す言葉であり、特定の人物を指す言葉ではない。
今代の人狼女王は、母親が先代人狼女王としてラハムと戦って、呪いによって命を落としている。
純血の人狼には、高い再生能力や、高い身体能力、様々な特殊能力が備わっており、
万全の人狼女王ともなればその戦闘力は碇亭のSSランカーを凌ぐレベル。
その高い戦闘力をもってしてもラハムに敵わなかったのは、
高い身体能力が故にラハムの騒音の呪いの影響を強く受けてしまったからである。

狩人ザリアー Edit

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リディニークで一番の狩人。20代後半の男性で、オボロートニの人狼からリディニークの街を守る役目を負っている。
実際はオボロートニの人狼が襲ってくるわけではないので、危険動物を狩る狩人として生計を立てている。
ナルツイースとは旧知の仲で、簡単な神秘術を扱うこともできる。

蓬莱の国メイファーズ Edit

道士スザク Edit

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ウーレンの四聖の一人。道士スザクの称号をもつ女性。中華風の魔術師の格好で、基本的に無表情。
道士とは、仙術や呪術に通じる最も一般的な魔法使いの称号であり、その内容も多岐にわたる。
今代のスザクは特に、幼少時代から道術に関わる英才教育を受けており、多彩な魔術を操ることができる。
好物はリンゴ。

嵐王レイ・フェオン Edit

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ウーレンをメイファーズ屈指の軍事都市に仕立て上げた王子。嵐王と言いつつ、あくまで多くいる王子の一人。
人を治める王たる器を、人よりも優れた武力であると決めて己の道を進む強い意思をもつ。
気を操るメイファーズの武術、魔術に於いて、特段優れたところのないレイ・フェオンであるが、
独自の価値観と厳しい修行の果てに、他者の「妨害」をすることに長けた戦闘術を編み出す。
王となるために、人よりも上に立たねばならない。そのために必要なことであれば、毒の杯でも飲み干す。
その上で何故か生き残れるだけのものをもっているあたりが、嵐王たる所以。

ウシュムガルとの戦いで、利き腕である右腕を失い、両足の機能をほとんど失ったが、
PC達の魔法によって両足の機能は回復した。現在、片腕での再起を図ってリハビリ中。

図書の国ビブリオテークへの調査を前に、同行者へ立候補し、結果的に選出される。
自身を、NOAの民を導く覚悟のあるものとし、すべての真実を知ってなお前に進む決断をした。

方士ゲンブ Edit

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ウーレンの四聖の一人。方士ゲンブの称号をもつ青年。優しく、気弱な性格だが、内に秘める思いは強い。
方士とは、占術、医術、錬金術に通じる賢者の称号であるが、今代のゲンブは医術以外ほとんど適性がない。
その反面、医術においては先代のゲンブと同様に身体の気が大変向いているらしく、ゲンブの名を継ぐ。
先代のゲンブには、ウシュムガルに襲われた時に命を救われており、その恩を強く感じている。
才能はあるものの、圧倒的な経験不足から体内の気はまだ内側に向いてしまっていることが多い。
ウシュムガルとの戦闘を通して、徐々に力を発揮しつつある。

ウシュムガルの討伐を通して、ロンの赤子を受け取った。
ロンという霊獣を生かしていくための方策を、研究中。

拳士ビャッコ Edit

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ウーレンの四聖の一人。拳士ビャッコの称号をもつ老齢の男戦士。豪快な性格で、握手からして力強いタイプ。
拳士とは、爪術、身体強化、拳術に関わる戦闘術を修めた戦士の称号である。
ビャッコは初代で、現在唯一残っている初代の四聖。拳士ビャッコといえば、メイファーズでもそれなりに知られた名。
見た目の豪快さとは裏腹に、テクニカルな戦闘を得意とし、力も技も両方あれば当然最強だろうというのが持論。
気の性質は堅く、岩を突き通す指や、刃を受け止める肌を可能とする。
酒も女も強い。最近の悩みは後継者が見つからないこと。

刀士セイリュウ Edit

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ウーレンの四聖の一人。刀士セイリュウの称号をもつ若き男戦士。
飄々としており、初対面としてはとっつきやすいが、掴みどころのない性格でもある。
刀士とは、薙刀術、刀術、槍術に関わる戦闘術を修めた戦士の称号で、武芸百般の代名詞。
今代のセイリュウは、柔軟な気をもって気だけを刃から飛ばしたり、気を見えない糸のように扱ったりすることが可能。
また、異常なほど「察しが良い」。それは、言葉の通じない相手の表情だけで何を言いたいのかおおよそ分かるほど。
普段は青い中華風の服装と、薙刀による戦闘を好む。

機関の国マキニスタ Edit

魔導機関人形"召喚士"ヘクセレイ Edit

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「召喚」の能力をもつコアによって作り出された魔導機関人形。作成者はアルマ。コアネームは召喚士。
ハーフエルフのような見た目をした人型に、召喚のための外装を換装できる接続部が多く作られている。
マキニスタが滅んだ以後に作成されたため、まだ1年程度の稼働期間であり、人格の芽生えはほとんどない。
ヘクセレイ自身の認識として、人格と呼べるものは赤と青であれば青を選ぶ程度のものであると感じている。


「召喚」の能力を持つコアとは、「蒸気機関の本」において、PC達が召喚されるために
用いられていた「ゲート型の魔法遺物」から取り出されたものである。

魔導技師代表アルマ Edit

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人好きのする笑顔が似合うオッサン手前の男性。常に作業着を着ている。
マキニスタの技師は、魔導と蒸気機関の両方の面で才覚を発揮しているが、アルマは蒸気機関寄り。
かといって、決して魔導に疎いわけではなく、街の技師を代表するだけの知識と技術を兼ね備えている。
マキニスタが滅んだ以後、一部技師の反対も押し切って、デウス・エクス・マキナのコアを目覚めさせた。

魔導機関人形"同行者"ネシティ Edit

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デウス・エクス・マキナのコアによって作り出された魔導機関人形。作成者はアルマ。コアネームは同行者。
同行者というコアネームはアルマが一応と名付けたものであり、本来はのコアネームは「機械仕掛けの神」である。
デウス・エクス・マキナが蒸気機関技師であった言い伝えと合わせて、見た目は技師らしい少女。
生み出されてから一年、一切言葉を話すことはなく、能動的な行動も人格の芽生えもほとんどないまま過ごした。

「捲土重来」のコアを前にして、デウス・エクス・マキナとしての能力を発揮し始める。
無言で長時間の作業を続け、捲土重来のコアを箱型の「コアボックス」に納める改造を施した。
コアボックスを己の身体に接続することで、捲土重来の力と人格を一時期に発揮することが可能となる。
また、ムシュフシュ討伐後、自身のコアの中に眠っていたもう一つの魂の声を収めた機関を取り出し、PC達に伝えた。
ネシティ自身の人格とはあくまで別物であり、ネシティが自身で発した言葉は「バイバイ」のみ。

デウス・エクス・マキナ Edit

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「機械仕掛けの神」として、コアに宿る人の魂をコントロールする力をもった技師の少女型蒸気機関人形。
放浪の戦士たちと異界の悪魔に立ち向かった、などといった伝説が残っている。
魔導と蒸気機関の文明が交わったその時、人と機械が共に手をとって生きていく世界を作るために
機械の核となるコアに「寿命」を定めたとされるマキニスタの始まり的存在。


デウス・エクス・マキナとは、「蒸気機関の本」において、「マシーナ」と呼ばれていた少女のこと。
人と機械の共存に悩み、己の考えで寿命を定めたことに迷いを抱いたまま眠っていた。
寿命を迎えたはずのマシーナの魂が完全に消去されなかったのは、「機械仕掛けの神」としての役割のせい。
アルト文明時代に与えられた神としての役割は、これからも続いていく。

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魔導機関人形"歴史"イストワール Edit

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ロコモトーラに住まう女性型魔導機関人形。眼鏡の似合うルックス。コアネームは「歴史
コアネームの通り、マキニスタの歴史的事実に詳しい。

魔導機関人形"捲土重来"??? Edit

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マキニスタに伝わる4つの強力なコアのうち1つを宿した魔導機関人形。コアネーム「捲土重来」。
ムシュフシュとの戦いで破損していたが、ネシティによってコアボックスとして復活。
ガンガンと響く大声と、自己主張の激しい性格が特徴。土を操る力をもっている。
ちなみに、残す3つのコアは「気炎万丈」「百花繚乱」「明鏡止水」。現在は所在不明。


マキニスタに伝わる4つの強力なコアとは、そのまま「蒸気機関の本」に登場した将軍機のこと。
「捲土重来」はスエロのもつコアであったが、性格や能力などもおおよそ変わっていないようである。

海洋の国アラゴスタ Edit

魔海草ラミナーリア Edit

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海藻型。海藻型の身体には少しコンプレックスを抱いており、あまり見えないようにローブを何重にも羽織る。
魔法オタクで、幼い頃から師事した師匠の知識や魔法技術を十分に継承したため、「魔」海草の名を与えられた。
今でも自身で新たな魔法の研究に取り組むほどだが、没頭しすぎて周囲の様子が見えなくなることもある。

蟹長老グランキオ Edit

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蟹型。長老という名の通り、長い年を生きており、成長し続けた身体は3m近いサイズを誇る。
レッドとホワイトの甲殻に、大きな鋏。傷も多く、荒事をくぐり抜けてきたことが伺える。
サイズに見合うだけのパワーもあり、鋏による一撃の威力はマーレコスタで一番と言われるほど。
豪快な見た目とは裏腹に、計算高い一面も持っており、本人は「年の功」と思っている。

深海の王女ランタールナ Edit

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深海魚、とくにチョウチンアンコウ型。広がるドレスのような格好に、切れ長の瞳、長髪の少女。
アラゴスタの古い王族の末裔であり、深海の街を1つ治めていた両親をもつ。
ランタールナの発する光は、広い意味での「汚れ」を祓う力があり、物質的なものにも、精神的なものにも有効。
女系の一族であり、母親は「戦士の力を引き出す」力をもった光を放つことができた。
これらの光の力は、ある程度出力を調整することができ、無制限に発することができるわけでもない。
クルールの襲来時、ランタールナの力を失ってはクルールに対抗する術が無くなってしまうと感じた母親が
時間稼ぎをする隙にランタールナだけを深海から逃した。
ランタールナ自身は、王の子として生まれた己の人生をいかに生きるべきか、常に考え続けている。

イルカ主人デルフィーナ Edit

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イルカ型。中年の女性で、マーレコスタで一番の宿を経営している。

半魚店長ペッシェ Edit

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一般的な半魚人。デルフィーナの経営する宿に併設した酒場の店長。噂好き。

イカ頭カラマーロ Edit

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イカ型。10本ある手足で巧みにオールを操る手漕ぎ頭。

騎士の国ナイツ・オブ・ラウンド Edit

魔術師アンブローズ Edit

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灰色のローブに、魔術文様の刻まれた濃い色の肌、尖った耳、口から牙が少し覗く見た目。
長い銀髪まとめており、彼の見た目には血筋に魔族の血が含まれていることが関係しているとのこと。
口調は軽薄で、メールのことを誂う節があるが、己の為したい道に必死なメールのことはむしろ羨んでいる。
魔術には花びらを生み出して、その上に魔術文様を刻むという独自のスタイル。
このスタイルにも、彼の母親の性質が深く関わっているようだが、詳細は不明。
アンブローズの肉体は、預言者マーリンが己の才覚を十分に発揮できる次代を確保するために、
永らく眠らせていたため、生まれた時代と生きている時代にかなりの開きがある。
マーリンのことを特に恨んではいないし、魔術師として生きることは最も自分に合っていると思っている。

湖の精霊ヴィヴィアン Edit

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ランスロット領の湖に宿る湖の精霊。かつて、ランスロットを育て、騎士王に牙を向けさせた存在とは別物。
往年のランスロットを見守り、深く慕った過去をもち、ランスロット亡き後も、
ランスロット領の領民やギフトを継承した湖の騎士を守っていくことを決めた。
青いドレスを纏った美しい女性の姿で、どこか物憂げ。普段は湖面の中の城に住んでいる。

湖の騎士見習いメール Edit

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細身で、肩くらいまでで切りそろえた髪、女性用の鎧を纏う少女戦士。
湖の剣士イェゼロに命を救われた過去をもち、彼のために生きることを誓った。
イェゼロが最後の戦いを前に、ギフトの継承をアロンダイトに預けるだけに留めたことで己を責めている。
各種ギフトの継承のために残されたアロンダイトを振る日々であったが、身についた力は最低限。

太陽の剣ガラティーンが手に入ったことで、メールの素質は「太陽の剣士」に向いていたことが判明。
湖の騎士と、太陽の剣士との間で悩み抜いた結果、イェゼロの真意を説かれ、
今はまだ、どちらも不十分ではあるが、ガラティーンを振るう湖の剣士として生きることを決意した。

湖の騎士イェゼロ Edit

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湖の騎士ランスロットのギフトと、湖の剣アロンダイトを受け継いだ男戦士。
アロンダイトをはじめとした、特定の装備にこだわらない戦闘スタイルや、身代わりのギフトも十分に使いこなす。
勿論、アロンダイトを使えば円卓最強の湖の騎士の名に違わぬ戦闘力を発揮できた。
しかし、イェゼロ自身は強さそのものよりも、人を治める統治者や人を守る騎士としての在り方を模索していた。
そんな騎士道の中で、メールの命を救い、ウガルルムとの戦いで命を落とした。
ウガルルムの戦いを前にアロンダイトにギフトを預け、領民を避難させ、それでも戦に向かったことに後悔はない。

太陽の騎士ソレイユ Edit

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太陽の騎士ガウェインのギフトと、太陽の剣ガラティーンを受け継いだ女傑。
太陽の日差しのような暖かさと、厳しい一面も持ち合わせた女性戦士の憧れらしい。
ギフトの内容は、日光の強さによって己の強さが引き上げられるというもの。(最大で、午前中3倍)

騎士王アーサー Edit

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40席にもなる円卓の王として君臨した騎士王。ナイツ・オブ・ラウンドが最も栄えた時代の王と言われる。
騎士王のギフトをもち、聖剣の輝きでナイツ・オブ・ラウンドに安寧をもたらした伝説が残っている一方で、
穏やかで優しい人柄であり、読書を生涯の趣味としたといった話も伝わっている。

密林の国フングラ Edit

魔蝶ティトリー Edit

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エメラルドグリーンの美しい翅をもつ蝶の氏族の少女。蝶の母と、蛾の父をもつ混血の双生児。弟の名はペタルデス。
天真爛漫かつ周囲の空気を読めないほどの明るい性格で、少々のことはすべてポジティブに捉える。
大事なところで天然っぷりを発揮したり、おっちょこちょいを発動するのもご愛嬌だと自分で思っているほど。
色彩鮮やかな翅は魔法に向いた特性で、典型的な理論や努力よりも勘や才能で何とかなってきたタイプ。
その分、真面目でしっかり者の弟のことはある種の尊敬をしている。
師匠の魔蛍ランビリスは真面目な弟に対しての方が優しい気がするので、たまに拗ねる。

魔蝶ペタルデス Edit

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色褪せた茶色の翅をもつ蝶の氏族の少年。蝶の母と、蛾の父をもつ混血の双生児。姉の名はティトリー。
真面目で、ネガティブな面は場合によって暗い印象を与える性格。何事も、最悪の事態を想定するタイプ。
特に、明るく天真爛漫な姉に対しては、長年の付き合いもあってか呆れつつ厳しい言葉をかける事が多い。
濁った色合いの翅はお世辞にも魔法に向いたものではないが、高い知性と努力で魔法を身に付けた。
その分、才能で何とかしてしまう姉に対してはある種の尊敬と、ちょっとした嫉妬心を抱く。
師匠の魔蛍ランビリスのことは、幼い頃から師事していた影響もあり、実の祖父のように慕っている。

女王蟻アーマイゼ Edit

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フムトを興した女王蟻の家系に生まれた蟻氏族の女王。生まれながらに約束されたカリスマと、高い知性をもつ。
親から受け継いだフムトの街を我が子のように愛しており、フングラの大地を取り戻すことを誓った。
そのために必要なことであれば、街の代表として多少の無理を利かせるだけの覚悟がある。
魔蛍ランビリスは、母の代から仕える魔法使いであり、アーマイゼ自身も深く信頼をしている。

魔蛍ランビリス Edit

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先代の女王蟻の頃から、フムトの街一番の魔法使いとして活躍してきた老蛍。
穏やかな性格で、争い事を好まないが、必要とあれば魔法を敵に向けて放つこともしてきた。
現在は、年齢がたたって長い外出や、魔法の多用を控えており、後進として魔蝶の双子を育てている。
魔蝶の双子については、真面目な弟よりも元気すぎる姉のことを心配してよく気にかけている。

天道虫マリキータ Edit

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甲虫、その中でも天道虫の氏族の男戦士。細身だが、高い知覚能力や凶暴な刃を活かした索敵と隠密が本領。
無口で、ほとんど言葉を発することがない。故に、何を考えているのかは本人以外知る由もない。
カンタロスとは同じフムトの戦士として活躍した間柄、仕事の終わりに誘われて食事に付き合うくらいはするらしい。

最終局面にて、生命の海の同行者としてキングーから天命の書版を奪う役目を果たす。
その際の攻防で怪我を負うが、数週間の療養を経て回復中。

兜虫カンタロス Edit

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甲虫、その中でも兜虫の氏族の男戦士。巨体かつ堅い甲殻をもち、恵まれたパワーを活かした戦闘が得意。
快活で、戦士としても、人としても評判が良い。街で一番の戦士を挙げるとすれば、彼の名前があがることだろう。
マリキータとは同じフムトの戦士として活躍した間柄、しつこく食事に誘ってようやく会話を少しするようになった。

蜻蛉リベレ Edit

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蜻蛉の氏族の運び屋。細身に、紳士然とした態度、丁寧な言葉遣いが印象的な男性。
仕事柄、フングラ全土を飛び回っていたため、フムトというよりはフングラ全土への愛着が強い。
それ故に、フングラの地を取り戻すために必要であれば危険も冒すという覚悟がある。
特に、都への中継役を担うことが多かったため、都周辺の地理には詳しい。

竜人の国ジャウハラ Edit

柘榴石の竜人ガーネット Edit

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柘榴石ガーネットを宿した竜人。深い赤の鱗をもつ男性型で、青年の見た目をしている。
柘榴石の竜は神聖竜の一種であり、「絆」の力を司る。転移・召喚、精神感応などの魔術に長ける。
ガーネットを宿して産まれる竜人の数は歴代でもそう多くないため、かなり一般的な名前が与えられた。
性格は、世話焼きの兄気質。カイヤナイトとは幼馴染。
力をつけて国の中央部に引き抜かれたカイヤナイトに代わってシリマナイトの面倒を見るほど。
スマラクトの代表であるエスメラルダは移動が困難なため、ニンギルスへの出席などの業務も代理している。

緑柱石の竜人エスメラルダ Edit

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緑柱石エメラルドを宿した竜人。深緑の鱗をもつ女性型で、老婆。
寿命が近く、既に身体はほとんどが宝石化、宝石からエメラルド色に発光する木々が生えている。
木々へと変じていく己の身体を「定めを全うした先の幸せ」と考えているため、落ち着いており、焦りはない。
緑柱石の竜は木竜として、植物や環境浄化に関わる力をもつ。
エメラルドにを宿して産まれる竜人はジャウハラ全土でも多い方で、エスメラルダという名前はそれなりに上位。
性格は穏やかで、スマラクトに住まう多くの竜人から母と慕われる包容力の持ち主。
シリマナイトが生まれた時、シリマナイトを殺そうとする両親から引き取って現在の岩屋を与えた。

珪線石の竜人シリマナイト Edit

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珪線石シリマナイトを宿した竜人。暗い色の鱗をもつ女性型で、ギリギリ少女とも呼べる年齢。
珪線石の竜は再生や不死、永遠を司る邪竜の一種で、その反面恒常的に身体を滅ぼす呪いを受ける。
そのため通常、シリマナイトを宿して産まれる竜人は宝石のもつ再生の力を引き出す前に一と経たず死に絶える。
ジャウハラでは呪いの子という側面が強く言い伝わっており、死なないシリマナイトの子を両親は殺そうとした。
エスメラルダがそれを止め、岩屋へと隔離することでスマラクトの住民からは忘れられて幼少期を過ごす。
今の年齢になるまで、兄カイヤナイトと、ガーネット、岩屋に響く声(エスメラルダ)以外と会話したことがなかった。
シリマナイトを宿して生まれ、生き残った竜人の存在は極々稀であり、シリマナイトという名は最上位。

現在のシリマナイトの身体は、身体を滅ぼす呪いと、宝石の力による再生が高度に釣り合っており、
重傷であろうと即時に自力修復する。その回復力は、特技を「死なないこと」と自称するほど。
その反面、神聖魔法などは受け付けず、常に呪いの力で身体は傷ついては再生する痛みを繰り返している。
兄のことは大切に想っており、兄を殺したムシュマッヘへの仇討ちが生きる意味だと考える。両親への恨みはない。
痛みだけでなく、驚きや喜びに対しても無感動気味だが、感情が無いわけではない。

ムシュマッヘの落とし子討伐後、竜化に目覚める。暗い紫色の鱗をもつ美しき邪竜の姿に変じることが可能となる。
見た目に痛ましい傷などは一切無く、高い再生能力のままにあらゆるダメージを治癒する。
自らを傷つける呪いは健在であり、様々な呪いを他者にかけることもできる。

藍晶石の竜人カイヤナイト Edit

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藍晶石カイヤナイトを宿した竜人。深く美しい藍色のグラデーションの鱗をもつ男性型。
藍晶石の竜は、意思の強さや冷静さ、問題解決を司る竜であり、高い戦士適性を誇る。
半竜化や一部竜化も操るスマラクト歴代最強の戦士として、国の中央へ引き抜かれた。
ガーネットとは幼馴染で、自身が街を発つ時に、妹シリマナイトの秘密を打ち明け、妹を託した。

生命の海 Edit

新たなる生命の王キングー Edit

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生命の海に誕生する生命を率いる王として生み出されたティアマトの子。
生命の頂点として、人のようで人ではない姿と、存在感をもつ。服装は長いローブのようなものを羽織っている。
天命の書版を操作する力と、進化を司る力を与えられており、自身を「神に等しい立場」を与えられたと考えている。
その実、「神話」の中でPCに倒されるという役割を同時に与えられているため、傲慢かつ窮地に脆い精神構造。

セッション履歴 Edit

神楽の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201804/log20180401f.htm
神楽の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201804/log20180407d.htm
砂漠の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201804/log20180414d.htm
砂漠の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201804/log20180429b.htm
遊牧の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201805/log20180502c.htm
遊牧の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201805/log20180506c.htm
異能の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201805/log20180519e.htm
異能の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201806/log20180605c.htm
凍土の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201806/log20180616f.htm
凍土の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201806/log20180618c.htm
蓬莱の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201806/log20180623c.htm
蓬莱の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201806/log20180630b.htm
機関の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180707f.htm
機関の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180717c.htm
海洋の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180721b.htm
海洋の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180722c.htm
騎士の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180724e.htm
騎士の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180727d.htm
密林の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201807/log20180730d.htm
密林の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180803d.htm
竜人の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180807c.htm
竜人の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180815c.htm
生命の海 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180818c.htm
生命の海 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180819d.htm
図書の国 前編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180820f.htm
図書の国 後編:http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201808/log20180821b.htm

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