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ウォール諸島

『絶海の隔壁』

概要 Edit

渇きの海と海竜の牙の間に挟まれるような形で東西に延びる細長い島がウォール諸島です。
なぜ単独の島なのに諸島と呼ばれるかは、この国が元々複数の島々であったからです。

特筆すべき特徴は精霊界へつながる門(ウォール)が島のあちらこちらに存在し、あらゆる精霊の力が強まっています。
ウォールとは壁という意味の言葉ですが、この地域では精霊界の門という意味も表します。
精霊にとっては精霊界とエンファータをつなぐ門となりますが、人にとっては二つの世界を隔てる壁なのです。
しかし壁越しに精霊界から直接精霊の声を聞くことができ、また精霊にとっては文字通り門であるためシャーマンの儀式に好まれるのです。

主にジェルクエルフ人間がこの島の住人ですが、この特徴のために他のあらゆる種族の精霊使いが集まって、シャーマンとしての実力を磨いています。
無論、ガルクランをはじめとする敵対種族の精霊使いもこの島に興味を示しており、時として彼らは島の領域を侵して害をなすこともあります。

歴史 Edit

遠い昔、エルフの古老も伝承でしか知らない遥かないにしえ、『祝福の海』トナレーシア海は『災禍の海』と呼ばれていました。
この一帯は精霊界への門(ウォール)となる場所が多く、そのおかげで様々な精霊の力が異常をきたしており、結果北に渇きの海、南に海竜の牙という二つの危険地帯が生まれました。
渇きの海ではエフリートをはじめとする火の精霊、海竜の牙ではクラーケンをはじめとする水の精霊の力が席巻しており、
この二つがぶつかりあうことで嵐や津波、熱風といった災厄が常に周辺海域を脅かしていたのです。

人々がまだ陸に住んでいた時代、この海域は見向きもされませんでしたがガルクランに追われて人々のよりどころが海に移っていく時代になると災禍の海は恐怖と絶望の象徴となりました。
しかし大精霊との契約に成功した、バレナス・モラゴというジェルクエルフの長が渇きの海と海竜の牙の間に新たな精霊界の門を開いて ここに土の大精霊ベヒモスを封じました。
そしてベヒモスを通じてエフリート、クラーケンを仲裁し、更にベヒモスの力でこの周辺の島々から東西に隔絶する長大な山々を生み出しました。
この山々が生まれた事によって、元々複数の島々であったこの周辺海域の諸島は一つに連なることになります。
諸島にもかかわらず一つの島となっているのはこういった経緯があるからです。
大精霊同士の仲裁が成り立ち、彼らの大いなる力によって災禍の海は繁栄することになります。そのためいつしか災禍の海は祝福の海という名に変わっていくのです。

以降この巨大な島はウォール諸島と呼ばれ、代々有能な精霊使いが生まれ、育まれる土地柄になります。
この島の近辺は元々精霊界の門が生まれやすく、大精霊同士がぶつかりあうのも、バレナスの契約が成り立ち島をも動かすことができたのもこの土地柄があったからこそなのです。
精霊界への門を守り、祀ることが住民の義務である一方、門からの恵みを享受することができるのです。

特徴 Edit

ウォール諸島の文化 Edit

ウォール諸島の文化は、各地のウォール(精霊界の門)に根差しています。
基本的にある程度大きなウォールの周辺に集落ができ、1人以上の祭司や巫女がウォールを管理しています。
ウォールの形状は精霊魔法のスピリットウォールが更に広く厚くなったものになっています。
例をあげるとバレナスの契約によって作られたベヒモスのウォールがウォール諸島を東西に横断する山脈になりました。
場所によっては人が到底住めない場所にウォールがあることもあります。たとえば『水のウォール』の多くは海底にあります。
そういった場所にも担当の祭司・巫女がいることがあり、彼らは普段は別の場所に住んでいますが祭祀の時期になるとそのウォールに向かって儀式を執り行います。

ウォールは時期によって力を弱めたり強めたりし、祭司や巫女が対応する精霊・場所ごとの祭祀や儀式を行うことによって力を安定させます。
祭司や巫女がいない小さなウォールは島のいたるところで常に突然現れたり消えたりしています。
時には狭い山道や林道の途中や街の往来のど真ん中、はたまた家の中にまでウォールが現れたりしますが現地住民はそれを無理に壊したりせず、精霊に敬意をもって扱います。
どうしても消さなくてはならない場合は祭司や巫女の力を借りて定められた儀式をします。それ以外の方法で壊そうとすると現地住民から白眼視されることは間違いありません。

地域 Edit

ウォールの町(大ウォール、大地のウォール): Edit

ウォール諸島最大の町。ウォール諸島以外の住人が単にウォールといった場合この町を指します。
現地人は大ウォール、または大地のウォールと呼びウォールの中でも最も重要視されます。なぜならこの場所こそかつてバレナスがベヒモスと契約し、それを封じた場所なのです。
その結果ウォール諸島を東西にまたがる大山脈(大地のウォール)が現れました。ベヒモスを祀る際はここで大きな祭りが開かれます。

光陰の森: Edit

ウォール諸島の山脈地帯に挟まれるようにして存在する深い森。日中でも太陽光が木々によって遮断され、深い闇が広がっている。
ここには光のウォールと闇のウォールが多く現れる。そのためそこから漏れ出たウィスプやシェイドが漂っており、暗いながらもウィスプの燐光で生き物は活動できる。
光のウォールそのものは巨大なスピリットウォール・ウィスプであり、闇のウォールは巨大なスピリットウォール・シェイドである。
このような環境であるため他の地域では見られない特異な生物、珍しい植物も少なくない。
主に生息するモンスターは蝙蝠や暴走ウィスプ・シェイド、巨大昆虫類、一部の魔獣などである。
また暗くて潜むのに都合がいい場所であるためガルクラン側の精霊使いがここにとどまって修行や探索を行っているケースも多い。

各地のウォール Edit

ウォールには火、水、風、土、光、闇、樹、氷の8種類あり、属性によって現れやすい地域やその周辺に住む人の文化が変わります。
以下はそれぞれの属性のウォールの一般的な特徴です。セッション時はGMが使いやすいようにベースにそって自由にアレンジしてかまいません。

風のウォール Edit

渇きの海側の山岳地帯や森林の中に多い。フェンラン集落近辺にが多く、ここの祭司・巫女はフェンランであることが多いが、後任が見つかれば自由に辞めることができるという暗黙の了解があるため入れ替わりは激しい。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・シルフであり、その影響で常に強風が立ち込めている。
しかし現地住民は風の流れを把握しており、それを利用して移動手段として活用する。
上昇気流に上手く乗ることでフェンランなら自前の翼で、それ以外の種族は巨大な凧のようなグライダーを背負うことで長距離の移動をする。

土のウォール Edit

大ウォールや山脈の近くに多い。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・ノームであり、その影響で周辺は岩がごつごつしている峻険な土地であることが多い。
ただでさえそのような複雑な地形をしているにもかかわらず、時折山道に新しいウォールが発生して行き止まりになってしまうことがある。
複雑かつ守りやすい地形にあるという好条件が災いして海を渡ってきたゴブリンシャーマンオーガシャーマンが土のウォール近辺に隠れ住んで自分たちの集落を作っていることもある。
また肥沃な土壌に恵まれているためこの近辺に棚田や果樹園などが作られることもある。

水のウォール Edit

ほとんどが海竜の牙に近い海底に存在する。マーマンの集落が近辺に多く、ここの祭司・巫女はマーマンであることが多い。
サハギンギルマンが祭祀を行うところもあるが当然そこは星霜の種族は歓迎されない。むしろ彼らはマーマンの集落を襲って彼らのウォールを手に入れようと考えている。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・ウンディーネであり、その影響で常に周辺の海流や波が激しい。
この周辺では魚や海藻がよく育ち、豊かな水産物に恵まれやすい。

樹のウォール Edit

ウォール諸島各地の森林に点在している。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・ドリアードであり、その影響で周辺は深い森林であることが多い。
ここの周辺は植物の成長が早く、自然の恵みに困らない。ゆえに多数の草食動物やそれを狙う肉食動物も生息している。
ここの祭司・巫女はジェルクエルフであることが多い。またウォールの近辺は天然のメイズ・ウッズになっているため他のウォールに比べると直接見た者は少ない。
向かう場合はウォールの精霊と契約した祭司・巫女の案内が不可欠となる。

光のウォール Edit

光陰の森を参照

闇のウォール Edit

光陰の森を参照

氷のウォール(ノース諸島) Edit

ウォール諸島にはほとんど見られない。その代わりはるか北のノース諸島でよく見られる。しかしノース諸島はその環境ゆえ人が住むのは難しく祭司・巫女の数も少ない。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・フラウであり、その影響で周辺は常に雪が降っている。
ノース諸島最南端のオーロラ島ではライグルが氷のウォールを祀り、祭司・巫女もライグルが行っている。年に何回か交流と情報交換のために現地の祭司たちがウォール諸島へやってくる。

炎のウォール(渇きの海) Edit

ウォール諸島にはほとんど見られない。その代わり北の渇きの海でよく見られる。グリィラルが炎のウォールを祀っており、祭司・巫女もグリィラルが行っている。
ウォールそのものは巨大なスピリットウォール・サラマンダーであり、その影響で周辺に鬼火のような炎が発生する。
炎のウォールに異変が起きた場合、祭祀に選ばれた者が炎に身を焼かれるという、生贄の儀式を行うとされる。
年に何回か交流と情報交換のために現地の祭司たちがウォール諸島へやってくる。

人物 Edit

(未記載)

セッションソース Edit

(未記載)

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