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ラクナウ地方

ラクナウは、エンファータ大陸の北側にある地方です。『神々の奇跡の地』と呼ばれているラクナウは、ナインズ信仰が盛んで、後に述べる特殊な事情により、深淵からも遠く、星霜の様々な国が存在しています。

ラクナウの文化は、我々PL世界のインド・チベットあたりをイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。気候的には北に行くほど暑く、密林も多く、スパイスの大産地です。このスパイスはレングラートとの海の大交易路を通って、遠くアルケナルやさらにその先まで流通しています。

ラクナウもレングラートやアルケナルと同じく人口割合は人間が最も多いですが、レングラートなどと比べると種族的多様性は減ります。特に狭間のセファイトエルフやボーンレット、ケンタウロスなどはほとんど見かけません。代わりに、カマラムなど、ラクナウに固有の種族がいます。

地方概要 †

ラクナウ地方は大陸と大陸から突き出す巨大な半島で、３つの地区に分かれています。南からケーヴァキラナ、シャルナ・サンターナ、アタ・アリです。

ケーヴァキラナ †

ケーヴァキラナは白き霊峰カイラスを頂点とする大山脈を望む大陸エリアで、霊峰から発すると言われている巨大な聖なる大河ヴァナルダが中央に流れています。大半が平野で、密林などがあちこちに広がっています。気候的には四季があり、特に、大山脈の麓は高地・高山地帯となるため、南に行くほどチベットのような高地気候となります。

聖なる大河を挟んで東側には深淵の森があり、西側は星霜領域でいくつかの国が存在しています。また、大山脈の麓の高地エリアは、聖なる大河の西も東も星霜領域で、星霜の国があります。

聖なる大河ヴァナルダを挟んで深淵と向かい合っているケーヴァキラナでは、深淵との戦いは日常的に起こるもので、星霜の諸国も日々意識しています。しかし、なぜか、深淵の森は聖なる大河を超えることはなく、ラクナウの人にとってこの大河はナインズの最大の奇跡として尊ばれ、信仰されています。

なお、ラクナウの人たちは、白き霊峰カイラスのことを、ナインズの神話にある『ト＝テルタの宝石が現れた高き山』だと考えてます。また、神話ではト＝テルタと〈神〉によってアル＝グラムが誕生したので、白き霊峰カイラスは、アル＝グラムの光でもあります。実際、その霊峰から発するという聖なる大河を、深淵の森が超えられないという事実も、アル＝グラムが竜を追い払ったという神話と彷彿とされるものがあり、人々の信仰を強めています。

シャルナ・サンターナ †

ケーヴァキラナの北にあるのがシャルナ・サンターナと呼ばれる巨大半島です。こちらまでくると、深淵の森は遠く、後背地として、星霜の様々な国が繁栄を謳歌しています。スパイスの一大産地でもあり、ルアーブルやアルケナルの大都市に匹敵する大きな街もいくつかあります。

気候的には熱帯で、無数の川が流れており、豊かな土壌が広がっています。ただ、巨大なサンターナには密林や高山などの山岳地帯、砂漠なども多く、地理的な多様性にも富んでいます。

アタ・アリ †

ラクナウの一番北側にあるアタ・アリは、始まりの諸島と呼ばれる諸島エリアです。レングラート地方にも始まりの島という、空中大陸ハーフェンの真下にある島がありますが、それとの関連は不明です。

ラクナウの種族 †

ラクナウにおいても人間が最も多くいます。ただ、セファイトエルフはほとんどおらず、ジェルクエルフもレングラートなどから来訪する船乗りくらいのため、エルフと人間の間に生まれるハーフエルフの数も少ないのが特徴です。

他の星霜・狭間種族もレングラードとは構成が違い、オーク、パクタック、テルミナス、ボーンレット、ケンタウロスなどもほとんど生息していません。旅の種族であるフェンラン、マーピープル、ユニスロスなどは、星霜の街に現れて彼らと交流があるようです。

代わりに、ラクナウには固有の種族が多くいます。
カマラムはその代表格で、ラクナウの各地に寺院と呼ばれる自分たちの集落をつくり、時に星霜と交流をしながら、信仰の探求に励んでいます。

種族リスト †

• 人間：ラクナウでも中心を占める種族です
• カマラム：ラクナウの各地に寺院と呼ばれる自分たちの集落をつくり、時に星霜と交流をしています

ラクナウの信仰 †

ラクナウにおいても、人間を筆頭とする星霜種族はナインズを信仰しています。ただ、その姿はレングラート・アルケナル地方とは違っており、３つの眼を持っている姿であらわされることが多いのが特徴です。

ラクナウにおいてもナインズの信仰形態はレングラート・アルケナルともそう変わりませんが、奇跡の大地と呼ばれるラクナウでは、人々の信仰は熱心で、大寺院も多くあります。また、寺院に属さず修行に励む修道者も多くいます。