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コラム/てく。/ワールド&ワールド番外編:あの人の技能レベルはいくら?(続)
このコラム「ワールド&ワールド」では、PLのリアル世界の事象を織り交ぜつつ、
エンファータなどのファンタジー世界を紐解いていきます。
番外編2回めは、ワールド&ワールド 番外編:あの人の技能レベルはいくら?の続き。
エンファータ住人の技能レベルについて、あれやこれやとご紹介します。
いざ、始まり始まりー。
エンファータのレベル指標 †
エンファータ世界で、技能レベルの指標になりうるものがあるか?ですが、
『高レベルルーンマスターのNPCについて』というページに参考になる情報が掲載されています。
これを見ると、10レベルルーンマスターは世界全体で見ても殆どおらず、
9レベルも地方単位でみても極めて少ない存在だ、というのがわかります。
そこから紐解いてみると、だいたい、以下くらいの指標になるでしょう。
え、7レベル以下が大雑把過ぎ?
いやあ、7レベルくらいまでなら、それなりに数がいないと、人間系の敵を出しづらいんだからしょうがない。
それはともかく、次はいろんな職業での技能レベルを見て行きましょう。
ファイター †
ファイター技能を使う各種職業で、技能レベルごとの地位をざっくりまとめてみました。
騎士団といっても規模によって様々なので、弱小騎士団では6レベルが団長をしてることもあるでしょう。
シーフ †
レングラート地方で最大規模のシーフギルドは、ルアーブルにあるトリュアート・キャスパールの両ギルドです。
なお、海賊団のトップは、必ずしもシーフであるとは限りません。ファイターかそれ以外である場合もあります。
ちなみに、山賊より海賊の方がボスのレベルが高いのは、
海賊の方が船などの必要資材が多く、組織が大きくならざるをえないからです。
山賊なら数人でもやれますが、海賊は最小規模でも20人くらいは必要ですからね!
※参考:『シーフギルド』『海賊』『海賊団』『PCの引退ルール』
プリースト †
現時点ではナインズの10レベルプリーストの存在は確認されていません。
また、レングラート地方、アルケナル地方のナインズ最高司祭は、概ね9レベルです。
※参考:『テンプル』『PCの引退ルール』『高レベルルーンマスターのNPCについて』
ソーサラー/セージ †
10レベルソーサラーで確認されているのは、ただ一人『ザール』だけです。
※参考:『ランダエ』『賢者の学院』『PCの引退ルール』『高レベルルーンマスターのNPCについて』
マーチャント †
- 1~2レベル:丁稚奉公クラス
- 3~4レベル:行商人、個人商店主、商会で働ける程度の一人前クラス
- 5レベル:小商会のトップ、中堅商会の番頭クラス
- 6レベル:中堅商会のトップ、大商会の番頭クラス
- 7レベル~:大商会のトップ
ちなみに「商会」というのは、地球で言う「企業」と同じものです。
従業員を雇っているということですね。
ただ、地球の企業は、(人口が多いために)人数規模も経済規模も半端無いので注意。
セイラー †
クラフトマン †
- 1~2レベル:下働き
- 3~4レベル:一人前の職人
- 5レベル~:親方クラス
組織とレベルの関係 †
さて、ざっと各技能でのレベルと職位をみてきたわけですが、
それを実際の組織に当てはめる場合は、いろいろと考慮すべき点があります。
一般的には、トップが一番レベルが高く、下に行くほどレベルが低い。
それが原則ですが、そうではないことはよくあります。
実力はないけど、派閥・政治的駆け引きで上に行くというのは、よくある話です。
逆に、実力はあるけど人望がなくて上に行けないケースもよくある話。
実力ではなく、血のつながりや派閥都合でトップが成立する組織の場合、
上にいるからといって実力があるわけではない、というのは、
認識しておいたほうが良いポイントです。
さらにいうと、実力があるからといってトップになれるわけじゃないというのも、
留意すべきポイントでしょう。
最大≠最高レベルの原則 †
「この組織はトップクラスの規模だから、トップもすごい高レベル」なんてことはありません。
組織が大規模になると、トップの実力もさることながら、部下たちの実力・組織力が重要になってきます。
いわゆる「組織の層の厚さ」というやつですね。
8レベルが1人いるより、7レベルが5人いる組織のほうが、組織としては強いという当たり前の話です。
それに、大規模になった組織同士の比較は、置かれている環境によって変わるので無意味です。
特に商会(企業)が良い例ですが、経営のベースになってる市場規模で変わりますから。
上手いこと一山当てて一気に急成長することもありますし。
トップが高レベルとは限らない †
特に商会(企業)に言える話ですが、規模が大きいからといって、
そのトップのマーチャントレベルが高いとは限りません。
例えばですが、同族経営で代々続いている商会の場合、
規模は大きくてもそのトップに商才がないボンボンが就くということはあることです。
そして、だからといってその商会の先行きが真っ暗か?というとそうでもない。
有能な大番頭や幹部たちが経営実務を取り仕切り、そこそこ上手く回っているというケースは、
我々の世界にもよくある話ですよね。
他にも、貴族なんかもそうです。
有能な幹部も使いよう †
トップと同レベルまたはより高レベルのNo2がいたら、クーデターされる?
結論から言うと、「そんなことはありません」。
組織の成熟度やトップ・幹部たちの人格(能力ではない)、組織内部の力関係、
そして、クーデター後の対外的・組織統治の問題などがありますし、
能力がある奴は反乱を起こすのが世の常だというなら、
そもそも人間社会なんて成立しませんからねw
組織は人で成り立ってる †
SWの技能レベルは、個人のスキルレベルしか示していません。
もちろん、能力がなければ上に上がれないのが普通ですが、
それと組織運営は全く別の話なのです。
例えば、同じ7レベル同士でも、
一匹狼のような性格の7レベルと、社交的で組織運営の経験を積んだ7レベルでは、
どちらが組織のトップにふさわしいか?というのは自明のことですよね。
高レベル冒険者はすぐにトップになれるか? †
例えば7レベルファイターはすぐに騎士団長になれるか?
7レベルプリーストはすぐに大テンプルの高司祭になれるのか?
セイラー6レベルやマーチャント6レベルある冒険者は、すぐに船団や商会のトップになれるのか?
結論から言うと「なれません」。
組織でのし上がるには、組織内部での貢献、経験、そして人望が必要です。
冒険者には、それら「組織での実績」が絶対的に欠けています。
同じ技能レベルでも、組織人のトップは、10年~数十年の組織内部での蓄積があって、
それがあるからこそ、その組織のトップになれるのです。
高レベルの冒険者が転職した場合、
いずれはそのレベルに見合った地位につけるかもしれませんが、
あくまでも「将来的には」というだけのことなのです。
(書きかけ)
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