ホーム > キャスパール

キャスパール

ルアーブルシーフギルドの一つ。窃盗や強盗など、ルアーブルアーベ公国の本土側で起る様々な裏事を扱う犯罪組織で、『陸』とも呼ばれています。現在のギルド長である「沈黙のギリフ」が興したシーフギルドで、すでに長い年が経っていますが、相変わらずトップはギリフのままです。ちなみに、ルアーブルおよびアーベ公国の海側で起こる様々な裏事は「トリュアート」が取り仕切っています。こちらは『海』とも呼ばれています。

トリュアートと違い、裏では星霜の国家間で禁止されている「人身売買」や「薬の密売」などの商売にも手を染めていると言われています。さらには、ガルクランとの付き合いも噂されています。

組織の特徴 Edit

ギルド長「沈黙のギリフ」 Edit

二つ名の沈黙が差すように、彼自身が行動を起こす事は滅多に無く、極稀に直接的な行動を取る際も一言二言ほど助言するのみです。常にギルド本部の執務室に籠もっているという噂で、外やギルド内で彼の姿を見かける事は皆無といっていいでしょう。
彼の青白い肌と漆黒の瞳は見るものを畏怖させる力があり、『アタナトイ』だとも噂されていますが、さすがにそれはタチの悪い冗談だと受け止められています。

組織の構造 Edit

ルアーブルの(陸側の)裏社会を、「情報」「窃盗」「警護」「商売」の四大部門が牛耳っています。これらは『表の部門』と呼ばれ、それぞれの部門にはトップがいます。なぜ四大部門が「表」と呼ばれるかというと、「裏」があるからです。
正メンバーでも知らない事が多い『裏の部門』は、エレガントに「赤爪」「黒蛇」「白痴」と呼ばれています。これらの部門にもトップがいます。この7部門のトップが、キャスパールのNo.2です。

表の四大部門 Edit

情報部門
冒険者シーフがよく利用する窓口。故買や乞食などの管理も行っています。
窃盗部門
スリや空き巣などを行っています。遺跡の調査・盗掘・横取りなどを行うこともあります。
警護部門
シマの中で商売を認める代わりに、売上の一部(みかじめ料)を上納させます。よく、裏の顔も持ってる商人が「ギルドの庇護がある」といいますが、あの庇護を管理してるのがこの部門です。
商売部門
賭博及び娼館を扱っています。

裏の三大部門 Edit

赤爪
暗殺などを行います。
黒蛇
各種開発や調査などを行います。
白痴
宜しくない薬や人身の売買など非合法商業活動を行います。

組織の統治 Edit

キャスパールは、『沈黙の』ギリフが独裁的に統治する組織です。
自分に忠実な「目」「耳」を組織の中にばらまいて、いわば秘密警察的に組織内の情報を抜き取り、構成員を支配しています。もちろん「目」「耳」が団結しないように、ルートはバラバラ、他の誰が「目」「耳」なのかは、彼ら自身も知りません。知ってるのは長であるギリフだけです。

「目」「耳」で情報統制しつつ、さらに、それぞれの部門の職域は明確に分かれています。No.2同士に自分の部門の利益を守り競うことに汲々とさせることで、組織全体を成長させると共に、No.2同士の中で派閥ができるのを防止してるのです。いわば省庁の縦割り行政ですね。

また、沈黙のギリフの名を受けて『制裁』などを行う「手」という者たちもいると噂されています。その存在は明らかになっていませんが、構成員の間では、これまたエレガントに『司祭』と呼ばれています。

組織の収入源&仕事 Edit

キャスパールの主な収益源は、恐喝、賭博、娼婦、故買、ルアーブル市内の犯罪行為、みかじめ料などです。…表向きは。実際には、裏の部門で記載されているように、暗殺や人身売買、薬の密売などの汚れた仕事でも大金を稼いでいます。さらには、ガルクランとの関係も噂されています。裏側は非常にダーティな組織と言ってよいでしょう。

正メンバー Edit

正メンバーの多くは、『表の部門』に所属しており、その部門に関する仕事をしています。正メンバーを育てるのは、どの部門も「有用な人員を獲得する」のに重要ですので、積極的です。ですが、キャスパールの性質上、正メンバーはどこかの部門に属させ、その部門の仕事に習熟させるのが常です。

なお、正メンバーといっても、組織の仕事だけをしているわけではありません。特に下っ端は、上役から呼ばれて仕事を命じられた時以外は、なにをしようが自由です。ですので、独自の才覚で仕事をするのも構いません。美味しい話には目がないのがシーフですし、ギルドも『上納金を支払う』『下手を打ったら自分の責任』という2条件で、独自の活動を許容しています。具体的には下記のようなものです。

正メンバーの階級 Edit

最高幹部
各部門のトップです。
幹部
各部門の幹部たちで、複数の顔役を率いています。
顔役
ギルドメンとしてギルドのために多くの功績を上げると、幹部から顔役として引き立てられます。顔役になると何人かのギルドメンの面倒を見ることになります。ただ、そのギルドメンの不始末は自分のペナルティとなるため、配下との信頼関係構築や、ケツを持つのは大事です。
ギルドメン
顔見世を済ませ、いくつかギルドのために働いて信頼を獲得すると、正メンバーになるように誘われます。どこに所属することになるかは、それまでの付き合いの結果となるでしょう。ギルドメンは、正メンバーではない舎弟を面倒見ることがあります。

正メンバーの独自の仕事 Edit

  • (陸上)旅行者からの簒奪といった強盗・山賊行為。
  • 遺跡の調査、財物などの盗掘・横取り。
  • 情報収集や恐喝など。

遺跡(特に大迷宮)の中の獲物を頂くのも大きな収益となりうるので、冒険者が遺跡で入手した品を所属シーフが横取りしようと狙うこともあるでしょう。注意が必要です。このような正メンバーは、盗掘や横取りを行うため、冒険者と敵対することもありますが、逆に遺跡の情報にも詳しく、状況によっては有力な情報源ともなります。

汚れ仕事 Edit

暗殺や人身売買、薬の密売などの汚れた仕事を行う『裏の部門』の活動も正メンバーが従事していますが、『建前として』キャスパールはノータッチですので、バレた場合は『個別の正メンバーが勝手にやったこと』とされます。宮仕えは大変ですね。

ガルクランとの付き合い Edit

キャスパール星霜の世界の一員であることは変わりありません。そのため、シーフギルドガルクランたちとは表向きには対立関係があります。
表向きと言ったのは、ギルドがその関係を制御でき、ギルドにとってもおいしい話なら、『個々の正メンバーが』ガルクランや邪神信仰者たちと関係を持つのは『大目に見る』ことが多いからです。

その他 Edit

名称の由来 Edit

キャスパールとは、古い言葉で「城に住む者たち」という意味です。つまり街を根城にしてるという意味だと、一般的にはみなされています。ですが、これはアタナトイのことを指すとも言われています。ちなみに『裏の部門』の名称である赤爪はドラグ、黒蛇はレイブン、白痴はメタモルス、司祭はペトラの隠語でもあります。

窓口の場所 Edit

ルアーブル市のスラム街に程近いダウニー地区にある、「竜の巣」という酒場が窓口の入口です。この酒場でマスターと合言葉になる会話をすることで、奥に入れてくれます。
奥はいくつかの部屋があって正メンバーたちが一時的に寝泊まりできるようになっており、それらの部屋を通った先に窓口の部屋があります。

関連カテゴリ Edit

ページ新規作成

新しいページを投稿できます。

TOP