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メルドラ

  • 執筆者:徹人

『臆病者の都』メルドラ
知名度:14(レングラート地方)/10(アルケナル地方

かつてのアルケナル帝国首都「永遠の都」から東方に位置し、帝国中枢地域「内陣」の入り口にあたる地域を治める国家です。
アルケナル帝国時代は内陣の門番として知られる皇帝直轄軍第四騎士団が駐留し、いかなる窮地にあっても怯まず敵に立ち向かい、帝国の平和を維持してきたことから『勇者の都』と呼ばれていました。
 
山脈一つ隔てた先が深淵の森であり、また他の星霜の勢力圏から海を隔てて離れているため今にも陥落しそうな場所に思われますが、第四騎士団の血を引き継ぐ精強な騎士たちと、帝国崩壊前にこの街にかけられた大魔法「太陽の陣」、そして代々のメルドラ公によるよく言えば国防最優先、悪く言えば閉鎖的・排他的・事なかれ主義ともいえる対外政策によって国を維持しています。
深淵と妥協することも辞さない政治姿勢とアルケナル十諸侯国への参加も断り続ける消極的な外交姿勢から現在は往時の勇名は失墜し、アルケナル十諸侯国の人々から『臆病者の都』と軽蔑されていますが、深淵の森の近縁でほとんど孤立無援のまま数百年国を維持し続けてきたこの国の人々は深淵に立ち向かう事とは別の意味での勇気を秘めているともいえます。

歴史 Edit

アルケナル帝国内陣が海中に没した際、メルドラは内陣の一歩外にあったためかろうじて海の藻屑になることは避けられました。
しかし守るべき首都を失った上に深淵の大軍団がメルドラに向けて侵攻を開始したため既にこの国は危機的状況にありました。
ラッタウの第五騎士団がそうしたように、メルドラの第四騎士団も一匹でも多くの深淵を道連れにして華々しく散ろうか、そう考える騎士たちも多くいました。
しかし皇帝直轄軍第四騎士団長も兼ねるメルドラ公は国を自滅させる愚行を犯した帝国に殉ずることをよしとせず、自分たちが一人でも多く生き延びるために戦い続けることを決意しました。
幸いにしてメルドラは内陣水没後は踏破困難なアルケナルの大防壁と海によって深淵の森と隔てられ、きわめて防衛に適した立地になっていました。
そして内陣の門番という役割から、この地には何年も持ちこたえられるだけの兵站と防衛設備が整っており、内陣水没時にメルドラへ逃げてきた難民たちから兵士や技術者を多く抜擢することで戦力も確保しました。
更に緊急時に文字通り帝国の盾になるためにあらかじめこの地に仕掛けられていた「太陽の陣」の魔法によって深淵の力を弱め、今日に至るまで国土を維持してきたのです。
 

対外政策 Edit

しかし戦いという面だけでは強大な深淵の侵略を阻み続けることはできなかったでしょう。
メルドラ公は国土の維持と一人でも多くの国民の生存を優先するために他の星霜から見て非道ともいえる手段も取ってきました。
深淵にとりわけ危険視・緊急視されることを防ぐため、そして他国からの人の流入に乗じて深淵が紛れ込まないようにするためにまずはアルケナル十諸侯国からの支援・同盟を表向きには拒みます。
更に鎖国政策を取り、外国人が国内に入り込んだ場合有無を言わさず捕えられ、「関所」に送られるようにします。
一般の国民が外国に渡ろうとするのも、国内の人的資源の枯渇や内部情報の流出を防ぐためにも厳格に取り締まられます。
ただし「貿易港」と呼ばれる出島だけは他国との貿易を公認し、他国の商も入ることができます。
精強な騎士団も、主に自国の防衛のために戦うだけで深淵の森へ攻め込んだり、ポート・ガルハザードから出る深淵を討伐したりすることはほとんどありません。
 
そして最も非難を受けるべき点は深淵アタナトイ氏族との取引です。それは主にアルケナルの大防壁を貫く洞窟内にある「関所」と呼ばれる緩衝地帯で行われます。
メルドラ深淵の侵攻の手を緩める代わりに毎年百人ほどの人間深淵へ貢納しています。彼ら彼女らは罪を犯して「関所」送りにされた者や、深淵の中でも支配層に供出するために幼少の頃から手塩にかけて教育された貢納専用の高級奴隷たちです。
それ以外にも「貿易港」を通した公認の貿易で他国から得た資源なども取引が行われています。それらは深淵の森では入手困難なものが多いのです。
逆に深淵の森でしか入手できない、星霜の領域では高値がつく珍しい物品もここでは比較的容易に手に入ります。
「関所」の存在は一般国民には秘密にされており、公国は表向きには深淵と取引などしない、と公言していますが、メルドラ国民にとってはこれらは公然の秘密となっています。

内政 Edit

メルドラは帝国時代の厳格な階級社会が未だに継続されています。
大まかにいえば貴族騎士階級や聖職者を代表とする第一身分、一定の税を納めている中流~富裕層の一般人である第二身分、それ以外の第三身分です。
基本的にはこれらの階級は帝国時代のものを引き継いでいますが、貴族階級を除くと帝国崩壊時に内陣から避難してきたよそ者の子孫の多くが第三身分に属し、元々メルドラに住んでいた市民の子孫の多くが第二身分に属する傾向にあります。
第三身分には金銭的な税がかなり免除される代わりに、人頭税として十数年おきに一族から15歳未満の子供を徴発されます。
彼ら彼女らは表向きには労働力や騎士団員として、裏向きには深淵への輸出品として国防のための生贄にされるのです。
その中でも容姿が優れていたり、頭脳が明晰だったりする者は大切に教育され、高級奴隷として深淵の支配層へと供出されます。
また、武力や魔術に秀でた子供は騎士団の手で騎士として育て上げられ将来的に国防に貢献する役割を担います。(表向きにはこちらが徴発の理由となっています)
人頭税が支払えない場合は一族全体が重い罰を課せられるため、第三身分の家庭は子沢山な者が多いです。
一方で第二身分以上の者も、優秀な子供を国に供出することで階級を上げたり税を免除することができるため第三身分の子供や他国から密輸された子供を買い取って育てる者が少なくないようです。
国家ぐるみでこの有様であるため、当然この国では人身売買が合法であり、他国の人買いが奴隷を売買しにくることも多いです。
特にアルケナル十諸侯国の商業都市イスターク市国からは海を牛耳るゼオンロット家がメルドラとの交易を密かに進めているためそれに乗じてやってくる闇商人も多いとか。

経済 Edit

裏向きとはいえ深淵との取引で国を維持しているため他国からの非難が多いメルドラですが、それ故に間接的とはいえ星霜深淵の交流・通商が可能であるため星霜では容易に手に入るが深淵では希少なもの、あるいはその逆のものを比較的容易に入手することができます。
基本的に鎖国政策をとっているメルドラですが、星霜側の他国とは「貿易港」と呼ばれる出島から、深淵側からはアルケナルの大防壁内にある洞窟「関所」から各勢力との通商が行われております。
貿易港での関税は他国のそれと比べても高額であり、メルドラの主要な財源となっています。
しかし関税逃れや禁制品の取引などのため密輸がさかんに行われているといわれています。
ただし密輸は重罪であり、罪を問われれば奴隷に落とされ深淵への輸出品にされてしまうでしょう。
貿易港は主にイスターク市国ツバル地方の国々と取引を行っているものの、メルドラは他国民にとっては悪い印象を持たれる国であるためメルドラへの貿易を公言する商人はほとんどいません。
とはいえ他では見られない交易品から多くの利益を上げることができるため決して少なくない商人がメルドラの貿易港へ訪れているともいわれています。
またアルケナルの大防壁の一連の遺跡から発掘される魔晶石などの品も重要な輸出品目として欠かせません。

深淵との関係 Edit

海と山脈に隔てられた天然の要害という立地条件、第四騎士団直系の精強な軍勢、他の星霜勢力とは独立した閉鎖的な政治姿勢、中間貿易や貢納を通じた利益などが功を奏して深淵の上層部からは早急に滅亡させるべき存在とはみなされていません。
むしろ貢納を通して良質な奴隷を入手できるアタナトイや交易で莫大な利益を得てきたレイヴンにとっては都合のいい取引相手であるため彼らの傘下にある勢力はメルドラに手を出すことは少ないでしょう。
また厳格な社会体制や鎖国政策によって密偵を得意とするメタモルスにとっても攻略がとても面倒であるため特に重要な作戦などがなければあまり手を出しません。
深淵の各勢力を調停する立場のペトラもまたこれらの氏族に配慮してメルドラは積極的に干渉する案件ではありません。
例外的にドラグメルドラに対して好戦的です。彼らは山脈を飛び越える翼を持ち、配下種族のオーガボガードなども峻険な山脈を越えられる肉体を持つため国境地帯では騎士団との諍いが絶えません。
ドラグ氏族にとっては第四騎士団とは帝国時代を通して因縁のある好敵手であり、また味方を裏切るような取引を行うメルドラの行為が気に食わなく感じる者が多いためです。
それでも他の氏族に配慮して大軍団を組織して一網打尽に、とまですることは今のところまずないでしょう。

太陽の陣 Edit

太陽の陣は<人>時代の技術で、帝国末期になってネアム古代図書館から発掘された石版から解析された技術です。
特殊な魔法陣を用いて、その陣の影響下にある場所は深淵の能力を制限してしまうというものです。
ルアーブル大迷宮など<人>の遺跡が持つ深淵避けの力の基礎となる技術で、アルケナル崩壊前夜には内陣を大陸から切り離す大儀式を行うか、超巨大な太陽の陣を内陣に張ることで深淵を寄せ付けなくするかという一大論争が帝国議会で巻き起こりました。
結局深淵への防御効果の高さなどから前者の儀式が多くの支持を集め、実行に移されてしまいますがその結果は言わずもがな。
第四騎士団団長はこの陣を用いる案を強く支持していたため帝国の崩壊時に国家を見限ったと言われます。
そしてその第四騎士団長は太陽の陣の効果を実験するために帝国中から魔術師を集め、要塞都市メルドラにこれを設置したのです。
そのためルアーブル大迷宮ほどではありませんが、メルドラには深淵避けの力が発揮されているのです。(通常のガルクランなら都市内ではあらゆる判定に-1がつくくらい)
太陽の陣に関する技術はメルドラに残っているといわれますが、秘蔵中の秘蔵であり、現在の他国との関係を考えれば陽の目を再び浴びることはまずないでしょう。

メルドラ騎士団 Edit

かつてのアルケナル帝国皇帝直轄軍第四騎士団が、メルドラ公国独立時に名称を変えたものです。
トップである騎士団長はメルドラ公が就任し、副騎士団長がその補佐をするという名目ですが、メルドラ公は政務で多忙なため実質的に副騎士団長が平時のトップといってもよいでしょう。
有事の際にはメルドラ公が直接指揮を取り、国の全ての機関に対し騎士団に協力するよう強制できます。
騎士団長の下には「守護騎士団」「憲兵団」「魔術師団」の3つの部署があり、それぞれ騎士団内で果たす役割が異なります。
 
・守護騎士団
騎士団の花形であり、平時はアルケナルの大防壁や海上の警備や魔物の討伐を行います。一般的な騎士団の仕事は守護騎士団がおおむね果たしています。
直接的な戦闘力を求められることが多いため、構成員はファイター技能所有者がほとんどです。

・憲兵団
他の国では官憲が行う仕事、すなわち国内の治安維持を担っているのが憲兵団です。しかしこの国では他国の官憲と比較すると強力な権限と実力を持たされており、守護騎士団に匹敵する勢力を誇っています。
協定を破って国内に密かに侵入した深淵を撃退したり、シーフギルドの構成員や密輸組織、密航者などを取り締まるのはこの憲兵団です。仕事の内容上構成員にはシーフ技能所有者が数多くいます。
秘密警察的な役割も果たしており、表向きには別の仕事を持っている一般市民に多くの協力者が存在し、日常生活の周辺にシーフギルド構成員や密輸・深淵への協力を行う(可能性も含めた)危険分子がいた場合早急に察知する体勢を整えています。
またソーサラーも少なからず在籍しており、ディスガイズやシェイプチェンジといった魔法を使用した上での秘密捜査、囮捜査を行うこともあります。
疑惑のレベルでも被疑者を逮捕する権限を持っており、取り締まりには拷問や市民の煽動といった強引な手段を行うことも少なくありません。

・魔術師団
ソーサラーシャーマンなどの魔法職や作戦立案を行うセージが在籍する部門です。
平時には深淵から取り寄せた物品や遺跡から発掘されたマジックアイテムなどの調査や実験、有事の際は守護騎士団の後方で支援を行います。
「太陽の陣」の技術を管理・封印しているのもこの部署です。
ルアーブルでいう賢者の学院と等しい機能を持っています。

彼らは場合によってはPCと敵対することもあります。PCたちがメルドラに密航した場合、国境を守る守護騎士団は密航の最中に、都市に潜む憲兵団は国内に入ってからの立ち回りの最中に敵となることが多いでしょう。

メルドラシーフギルド Edit

メルドラシーフギルドは単なる犯罪組織ではなく、対深淵の地下組織ともいうべきものです。
元々メルドラ公国の前身である第四騎士団の団員達には深淵と妥協することに不満を持つ者が多く、彼らの中から秘密裏に反深淵活動を行う集団が発生しました。
彼らの活動は外国に繋ぎをとって奴隷などを亡命させたり、深淵に対して勇猛に戦い続けているアルケナル十諸侯国深淵の情報を流したり物資を援助する、といったものです。
こう言った活動は集団に属しない騎士団員たちも同情的に見ており初期はお目こぼしにあうことも多かったのですが、次第に彼らの行動はエスカレートしていき、クーデターが起こる寸前まで行為が過熱した結果当時のメルドラ公による徹底的な弾圧を受けます。
それでも生き残りたちは地下に潜伏したり、アルケナル十諸侯国へ亡命するなりして細々と命脈を保ち、現在はギルド長ソフィーヤ・リンネルによって再び勢力を伸張させています。
アル・グラム神官でもある彼女は「深淵を倒すためならば密輸などの汚い行いも許される、しかしその汚れを忘れるな」と説き、カリスマ性を発揮しています。
主な活動は奴隷などの亡命のつなぎをとったり、深淵の情報を他国に流したりといった従来のものを引き継ぐだけでなく、密輸による利益の確保や深淵に傾倒しすぎているとみなした危険人物やメルドラに出入りするガルクランの暗殺など過激な行いも厭いません。
しかし奴隷や麻薬の売買や善人からの窃盗・殺人は固く禁じており、これらの行いが判明した構成員は例外なく粛清されます。
亡命活動の協力者として海賊を利用することも多く、フリーオンとの関係も深い組織です。

メルドラを舞台にしたセッションで万が一PCがメルドラ騎士団に捕えられるような事態にあった場合は、「深淵を倒すための優れた人材を救いだす」という理由で囚われたPCたちを助けに来ることがあります。
セッション失敗時の救済措置として利用してください。
ただし知名度の高い冒険者(知名度10前後以下)に対する例外措置のようなものなので、一般の商人や奴隷、知名度の低い冒険者などは助け出してくれないことがあります。

アルケナルの大防壁 Edit

アルケナルの大防壁というのは山脈の名前ですが、同時にそこに存在する遺跡化した長城も意味します。
元々はアルケナル帝国が建国される以前に山脈添いに存在した複数の小国家がそれぞれ独自に築いたもので、大陸中央から侵略する深淵勢力を防ぐために築かれた長城でした。
しかしアルケナル帝国建国後の星霜の快進撃のために長らく見向きもされていませんでした。
ですが近年の探索によってこの防壁の土台には<人>時代の遺跡が利用されていることがわかってきました。
魔力を秘めた品が発見されることも少なくなく、メルドラの研究者は注目しています。
しかしメルドラでは優秀な人間騎士などに優先的に抜擢されるためあまり腕の立つ冒険者がいません。
そのためそこそこの腕の冒険者が手を出せる浅い部分の探索は進んではいるのですが、強力な守護者が存在する深部の探索がはかどっていないのが現状です。
しかし現在のメルドラ公はこれらの重要な遺跡が深淵勢力の手で荒らされることを危惧しており、例外的な措置を出して他国から腕のいい冒険者を招致し、監視つきの上で探索させるということも行っています。
国の規模に対して遺跡が広範囲にわたって散在しているため未探索の遺跡が多く、実入りは期待できます。
そのため深淵勢力や他国からの密航者がこの地に渡って一攫千金目当てで探索するケースも後を立たないとか。

人物 Edit

ガーライル・フォン・メルドラ Edit

「 いやはや、あなた方深淵の諸勢力がその気になればこの国を潰すことなど造作もありませんからのお。このままお互いに良好な関係を続けていきたいものですな。ほほほ。 」

役職:メルドラ公爵、メルドラ騎士団団長 二つ名:『首輪の』ガーライル
属性:人間、男、51歳
技能:ノーブル7、ファイター5、セージ
現在のメルドラ公にしてメルドラ騎士団団長です。
一見して老いた禿頭の小男で、領民や部下には厳しい態度で接する一方ガルクランに対してはあからさまに媚びるような態度で話すため「ガルクランに首輪をつけられている」とよく言われます。
しかし本心は非常に慎重かつ繊細な人物で、その時その時に国にとって確実に利益が得られる選択を行う計略深い男です。
十数年前に『関所』で起きたトラブルに対しレイブンロードが手勢を率いて直に抗議しに来た際、星霜深淵にとって穏やかな形で事を収めた話は直属の部下たちの信頼を篤く得ました。
それ故に必要とあれば冷酷な行いや法を逸脱した例外措置も躊躇わず実行に移すため、領民から慕われているとはお世辞にも言えません。

優れた冒険者がほとんどいないメルドラ故に他国の冒険者の価値を高く評価しているため、密航・密輸を重罪として扱うメルドラの君主にあって彼らをどうにか利用できないか考える節があります。
メルドラを舞台にしたセッションで万が一PCがメルドラ騎士団に捕えられるような事態にあった場合は厳罰の代わりに冒険者に依頼を申し出ること(他国の重要人物に手紙や物資を届けたり、危険な遺跡を捜索させたり)があります。
セッション失敗時の救済措置として利用してください。
ただし知名度の高い冒険者(知名度10前後以下)に対する例外措置のようなものなので、一般の商人や奴隷、知名度の低い冒険者などは無慈悲な裁定を下すことを忘れないように。

ソフィーヤ・リンネル Edit

「 メルドラ深淵の傀儡であり、星霜の恥辱だ。 それでもナインズは我々に恩恵を施してくださる。 民たちよ、神々の恩寵に報い、星霜であることの誇りを取り戻そうではないかっ!! 」

役職:メルドラシーフギルドギルド長 二つ名:『清濁の』リンネル
属性:人間、女性、28歳
技能:シーフ6、プリースト6(アル・グラム)、セイラー4
メルドラシーフギルドの現在のギルド長です。元々は神官でしたが、国家の維持のために深淵と取引を行う国の方針に疑問を感じ、関所に送られる直前の奴隷たちを解放して亡命させたためお尋ね者になりました。
メルドラでは彼女はダークプリーストとして扱われていますが、れっきとしたアル・グラムの声を聞けるプリーストです。
この事件はメルドラでは有名で、特に第三身分の人々から支持されたためお尋ね者でありながら密かに高い人気を誇っています。
「正義を成すためには汚れることを恐れてはならない」を信条としており、組織の維持のために密輸や窃盗といった行いも躊躇いません。
しかし弱者を虐げることに関してはよしとせず、弱者への窃盗・殺人や奴隷・麻薬の売買は断固として許しません。
犯罪組織の中にあって正義を通そうとする彼女は高い人気の反面、煙たく思う構成員も少なくなく、組織の掌握に手を焼いているとのことです。

セッションソース Edit

 
メルドラ深淵の森と非常に距離が近いため、ガルクランとの接触の可能性は高く、また他国人が国内に入ることは許されないため低ランクセッションの舞台にはしにくいでしょう。
深淵だけでなく、精強なメルドラの兵士たちも敵となりえるのです。
その分高ランクセッションがしやすく、依頼の内容によっては非常にシビアな舞台となりえます。、

人探し(Aランク)
奴隷商人に連れ去られた子供たちがメルドラに輸送されるという情報が入った。なんとかメルドラ国内に入る前に追いついて商人から子供たちを取り戻してくれ
脱出の手伝い(SAランク)
メルドラ国民の中には自国を脱出したいと考える者は少なくない。メルドラ騎士団の監視の目から逃れ、逃亡者たちを脱出させてほしい
貴重品の密輸(SAランク)
さる大商人が深淵にしか存在しない品を欲している。これを入手するにはメルドラから輸入するのが唯一の方法だが、輸出制限が設けられていて通常の手段では大量に確保できない。危険だが密輸に従事してほしい。
メルドラ公の依頼(SS、Sランク)
メルドラ公との誼の深いイスターク市国のゼオンロット家からの依頼を通して君たちはメルドラ国内に通される。 メルドラ公「踏破困難な遺跡が山脈で発見された、深淵どもに先んじて遺跡の遺産を確保してほしい」

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