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異神騒乱

  • この設定は、2022年93日から2023年815日まで行われた、ティテュス騒乱という一連のシリーズセッションの内容に基づいています。セッションについて詳しくは「SandBox/ティテュス騒乱」をご覧ください。
  • なお、以下には、当該セッションに関するネタばれ情報も含まれています。

あらすじ Edit

※製作中

主要登場人物 Edit

アーベ公国 Edit

シルトボーゲン・ハイデコルザ・バロンボルト Edit

名前色: PaleGoldenrod?

パンドラム共和国 Edit

ティテュス地方 Edit

詳細 Edit

  • ここから先は、セッションシリーズ「SandBox/ティテュス騒乱」の主要なあらすじと真相について記載されています。
  • ネタばれとなりますので、閲覧にはご注意ください。

1:三叉砦とレイブンナイト Edit

 永きに渡る深淵との戦いを繰り広げるティテュス地方刻印戦争以後、ティテュス地方ドラグ・ウォーロードとなった魚の目のレイクテュスによって、深淵の侵攻は激化した。さらに、ドラグオーガだけでなく、"レイブンナイト"と呼ばれるレイブン騎士達がティテュス地方を襲うようになっている。

 以上の背景から、アーベ公国星霜の一員として、ティテュス地方への支援を急ぐ方針を固めた。その内容は、戦力としての人的資源、魔法資源、補給のための物資など、ティテュス地方に必要な様々なものをより流動的かつ速やかにティテュス地方へ送りこむというものである。具体的には、テレポートや運搬においてこれまで必要であった手続きの大幅な省略、かかる費用の一部、あるいは大部分をアーベ公国の国庫が負担するという法案が成立する見通しだ。そこで、アーベ公国の中央役人であるシルトボーゲンは、刻印戦争での活躍や、サウス砦での実績をもとに、浮雲の碇亭冒険者を定期的に派遣することを決めたのである。

 冒険者が派遣されるのは、ティテュス地方で七剣連合「海の森」と「百牙砦」の境界に位置する『三叉の砦』。どちらの陣営からも防衛のための戦力が行き届かない領域であったため、狭間の種族の集落などが多くあったが、深淵の侵攻にあり、現在は深淵の森に覆われてしまっている。その侵攻を食い止めるために、『三叉の砦』が建設され、百牙砦、海の森、そしてアーベ公国冒険者の3つの戦力が1つに集う場所となっている。

―――冒険者には、『三叉の砦』の先に広がってしまった深淵の森を払うことが期待されているのだ。

 百牙砦、海の森、アーベ公国の代表と冒険者たち、そして、パンドラムの執政官トライアスも参加した会合で、同盟は正式に決定した。執政官トライアスは深淵に対する積極的攻勢こそが最大の防御で今求められているものと考えており、そのため、これを機に、専守防衛を護持する国内勢力に抗してパンドラムティテュスの軍事協力を深化しようとしているのだ。三叉の砦におけるパンドラムの協力は限定的なものにとどまったが、ルアーブル冒険者修行をしているパンドラムの聖刻闘士の積極的参加や、調律の才能を持つ聖刻闘士の提供などでサポートをしていくことになる。

 三叉の砦は活動をはじめ、周辺の偵察を進めるとともに、敵の先鋒であるサハギンロードたちを撃破するなど、着実に深淵の手に堕ちた領域を奪還していった。さらに偵察を進めた三叉の砦は、今回の深淵勢力が、レイブンナイトと呼ばれる存在だと知る。レイブンナイトとは、レイブンの一派で、魔法より肉体的武力を好む傾向があり、コマンドールという騎士団長を中心とするレイブン騎士団であるなど、様々な意味で通常のレイブンとは違う一団だ。
 
 とはいえ、敵の正体を知ってからは、三叉の砦側は攻撃の手を早くし、巧みな作戦と冒険者・将兵たちの戦力で、次々と敵の砦を攻略。レイブンナイトの騎士団長コマンドールの居城に迫る。その過程で、レイブンナイトという存在への知見も増やすこととなる。レイブンナイトは、星霜に回復不能のダメージを与える魔剣ダインスレイフを持っており、ティテュスパンドラムで長らく暗躍していたという。そして、その魔剣は、『剣の集いし地』カムランの持つ魔剣ダインスレイフと対になっているという。そこで、カムランも参加し、最後の戦いが切って落とされた。
 最後の戦いは激しく、コマンドールと二人のディンティールが立てこもるレイブンナイトの本拠は強力で、三叉の将兵やカムランも大きなダメージを受ける。だが、コマンドールを倒し、彼らの魔剣ダインスレイフを確保したのだった。ただ、コマンドールの腹心の一人である、空色のディンティールだけは、辛くも取り逃してしまったが ――。
 
 いずれにせよ、このようにして、三叉の砦の同盟は機能し、レイブンナイトたちは(空色のディンティールを除いて)壊滅。彼らに奪われた地の深淵の森も除去し、戦いに勝利したのであった。

2:自由の翼の異神騒動 Edit

 ティテュス地方、七剣連合の『自由の翼』。テルミナスの党首と、14人の幹部がその実権を握っており、七剣連合内、あるいは外海との輸送を司る重要な巨大組織である。ティテュス騒乱と呼ばれるこの戦争が継続している中、さらなる大戦争へと発展する予感もあり、ますますもって『自由の翼』の輸送力は重要視されることであろう。

 そんなティテュス地方に、突然の訃報。それは、『自由の翼』の党首が何者かによって暗殺されたというものだ。あまりの事態に、七剣連合のトップ達、自由の翼の幹部を除き、基本的には秘匿されている状況である。しかし、日々激化する戦争の最中であることを考えると、一刻も早く党首暗殺の真相を突き止めなければならない。

―――そこで、白羽の矢が立ったのは、三叉の砦での一件で、七剣連合内でも信用の高まったシルトボーゲン及び、「アーベ公国冒険者」である。

 『自由の翼』側も、No.2である羅針盤フルブラカムと舵輪ヴォルランリング主導で、容疑者の調査が行われていた。それは、センスライを用い、党首の死に関する情報を知っているかを、自由の翼の幹部に問うものであったが、そこで、『帆柱』ピルラストロは、「嘘をついている」と判定が出て、第一容疑者として拘束されていた。
 冒険者たちは、そのピルラストロや他の幹部たちに会い、党首の死の調査を進めていった。党首は、どのようにしてかは不明だが、おびただしい血を流して死んだのは間違いなく、そして、その死体は消え去っていた。そのため、内部犯の犯行から、深淵などによる暗殺、そして、何らかの理由での党首の自作自演まで、さまざまな可能性があった。それらの可能性を絞り込んでいくうちに、彼らは、党首が「テルミナスの古い信仰」を熱心に信奉していたことを知る。また、『帆柱』ピルラストロは、その信仰地を襲っていた海賊の娘で、党首が彼女に非常に目をかけていたことも。『帆柱』ピルラストロは、未来を見通せる力があるのだ。

 調査を通して、ピルラストロの心を開いた冒険者たちは、彼女の「未来予知」の力は、「悪い可能性を見通して備えることでそれを防げる能力」だと本人に教えてもらえる。そして、党首にも、彼の死が見えたので、それに備えるように伝えたとも。しかし、党首は、その予見された死に、対策を取れなかった ―― あるいは、取らなかった。
 さらに調査を続けた冒険者たちは、党首がピルラストロに期待していたのは、彼が信じるテルミナスの古い信仰の「巫女」となりうるであろうこと、そして、彼女を試した結果、巫女にはならないと知って失望していたことなどを知る。そこから、党首はある種の自殺、つまり、自分の身を、その神の生贄に捧げたと判断し、幹部の中にいる党首の協力者(あるいは黒幕)を探すこととした。

 そのため、シルトボーゲンと冒険者たちは、ピルラストロも含め、『自由の翼』の幹部たちを一堂に会させたが、それは、黒幕が狙っていた機会でもあった。その黒幕『操舵』ヴォルランリングは、自分が信じる神の力でセンスライなどの魔法を偽ることができ、それで、正体を気づかれずにやりすごしてきたのだ。ここで本性を表し、異神の力を召喚。『羅針盤』フルブラカムと『底』イルヴキリオンがその犠牲となる。彼は、その場にいる全員を紙の生贄に捧げるつもりだったが、それは危険を察知したピルラストロと冒険者たちによって阻止され、ヴォルランリングはその場から逃亡した。

 ヴォルランリングはその『異神』の古い信仰地にいると推測した冒険者たちは、その遺跡へと向かう。そこは、強い意志を持たねば「何も異常はない」と騙されてしまう、そのような場所だった。
 その遺跡に突入した冒険者たちは、ヴォルランリングを撃破し、そして、真の黒幕を知る。それは、水竜ドラグの氏族メイルストロムの三男、アトミス・メイルストロムだ。彼曰く、彼らと党首は同じ神を信仰しており、それは海に根差しているという。とはいえ、その神を召喚したアトミス・メイルストロムは、あえなく、目覚めた異神の生贄として喰われてしまう。
 ともあれ、その制御不能な暴れる異神に冒険者たちは立ち向かい ―― そして、異神を滅ぼすことに成功した。
 
 その後、『帆柱』ピルラストロが『自由の翼』の新たな党首となり、残った幹部たちをまとめて、再建を進めていくのであった。

3:パンドラムティテュスへの深淵大侵攻 Edit

 パンドラム共和国。深淵と激しい交戦を続けるティテュス地方に隣接しながら、永き間平和を保ってきた大陸南部の大国である。ティテュス騒乱が始まって以後も、深淵領域との境界であるレーン大河、大渓谷をカステロ城を中心とした防衛線で護りきってきた。そして、国防においてパンドラム共和国の最大戦力であるところの十二聖、その中でも特にレーン大河から大渓谷へと続く防衛線に大軍と共に駐留する『御者座』アウリガ、『牡牛座』アルデバランの両名の働きの大きさは言うまでもない。

 『御者座』アウリガは日々激化するティテュス騒乱の最中にあり、深淵がレーン大河を脅かす計画を続けていることを憂慮し、防衛線の総力かけてレーン大河対岸の深淵領域、キメラを生産し続ける拠点を強襲する作戦を決行した。この作戦は執政官トライアスも後押ししており、トライアスの考えに賛同する有力な聖刻闘士、十二聖、そしてアーベ公国冒険者も参加、強襲作戦は見事成功を収めたのであった――――。
 しかし、その同日。アウリガの作戦の裏で、大渓谷の防衛にあたっていた『牡牛座』アルデバランと、その部下達の多くが、深淵の強襲による犠牲となった。その原因は、"大渓谷が突如平地になった"ことである。攻めるに難く、守りに易い、星霜の壁であった大渓谷が単なる平地となってしまったことで、渓谷を護ることに長けたパンドラム共和国軍はいとも簡単に崩壊してしまったのである。

 そして一方で、ティテュス地方、海の森。陸と海の狭間で、ゲリラ戦を続けるこの地においても、クラン・メイルストロムとクラン・ハイドラのドラグ達の猛攻が始まっていた。クラン・ハイドラの幹部が海戦幹部を苦しめている間に、フォレストクイーンの森が、ドロソス・メイルストロムの奸計によって”海に沈んだ”のである。東西に伸びた兵と精霊使いを利用した大儀式によって、森の中にありながら、水中に適応しない者達は移動や戦闘はおろか、呼吸すらし辛くなる状況となった。

――― こうして、パンドラム共和国がティテュス騒乱の渦中へ巻き込まれていくこととなり、パンドラム共和国と海の森の両方が未曾有の危機に陥っている。アーベ公国冒険者への期待は、あまりにも大きい。

 ティテュスのフォレストクイーンの森が『海に沈んだ』時、冒険者たちは、その計画を一部阻止し、海の森の将を一人救いだし、そして、奇妙なものを見つけた。「青い石の粉末」だ。それが、今回の大魔法の触媒であると推測した冒険者たちは、厳岩城のドワーフを訪ね、パンドラム方面への援軍を頼むとともに、その粉末の分析も依頼した。その結果、その石の粉末が、アクアマリンをメインに、ラピスラズリとサファイアなどを少し、そして、パール、コーラル、ジェットが含まれているのが判明する。また、ドワーフの坑道からレッドベリルが奪われていたことも。

 パンドラムの元・大渓谷でも、アクアマリンの力を持つペトラが活動し、コーラルウォームがその埋めた大地を掘り進めていた。それらのことと、石の粉末の情報から、今回の深淵勢力は、海にまつわる力を持っていると冒険者たちは推測する。実際、フォレストクイーンの森の空気は海のようになり、そして、パンドラムの大渓谷は海の底のような土で埋め尽くされたのだから。また、水竜メイルストロム氏族や、パンドラムを攻めているペトラたち、そして、三叉を攻めたレイブンナイトたちが、いずれも深淵の中でもマイナーな集団であることから、それらマイナーな集団が星霜の地を攻めて手柄とし、また、自分たちの領土とする狙いがあると推測された。

 そして、『自由の翼』の異神との関連性にも捜査の目が進められた。冒険者たちは、そのペトラたちがガルグイユという神を、レイブンナイトとメイルストロムがバクナワという神を信奉していると知る。その神々は、マイナーではあるが、ガラクヴァの側面のひとつ、として深淵社会では受け止められており、彼らもそのようにふるまっていた。しかし、その神の特性から、冒険者たちは、その神々が様々な信仰に姿を変えて潜り込んでいる「偽り」と「海の力を持つ」神であり、それはガラクヴァとは全く相いれない存在であると推測する。そして、彼らの目的は、その異神を降臨させることである、と。
 刻印戦争ペルセライガ星霜攻略と無貌の神を滅ぼすのを同時に行おうとしたように、ティテュスパンドラム方面を担当するドラグ・ウォーロードとなったレイクテュスも、かつての上司に倣って、星霜攻略とその異神の滅亡をまとめて行おうとしている ――― そういう可能性があった。
 
 そういう裏事情の調査が進む中、フォレストクイーンの森とパンドラムの元・大渓谷に居座る深淵勢力への反撃は進んでいった。長らく専守防衛で国土を平和に保ってきたパンドラムでは、自分たちから深淵を攻撃することには慎重な政治勢力も強かったが、パンドラムの国土が攻撃され、国境線のかなめのひとつである大渓谷が埋められ、十二聖の一人アルデバランが戦死したという事実の前に、一つにまとまった。また、ティテュスでも、海の森の将兵だけでなく、百牙や自由の翼などからも援軍が来て、クイーンの森奪還が進められていった。
 それティテュスパンドラムの将、そして冒険者たちの活躍により、フォレストクイーンの森では、水竜メイルストロム氏族の長男を討ち取り、また、次男であり、すべての計画の黒幕とも言われたドロソス・メイルストロムを討ち取ることに成功する。三男はすでに自由の翼の遺跡で死んでおり、そして、末妹オリジャ、彼女は、実はレイクテュスとは異母妹で、ハイドラの血を受け継いでおり、そして、異神降臨の巫女となっていることを知る。彼女は、異神を信奉するレイブン・エルダーマギウスと、妹を何とかして救いたいと思うレイクテュスとともに、アルケナルの海の底の遺跡にいる ――― 冒険者たちは、ネアムから、帝国時代の遺跡ネットワークに入り、そうして、その異神の儀式場へと向かうのだった。

 アルケナルの海の底、そこで、冒険者はレイクテュスと共に、異神ハーヴグーヴァを召喚しようとしたレイブン・エルダーマギウスと、召喚された異神を討伐し、オリジャを救い出すことに成功する。 ――― しかし、それは、今回の敵の複雑な計画の、偽り、いわばフェイントだったのだ。
 
 それと同じ時刻、レイブンナイト・空色のディンティールは、パンドラムにある『星々の聖殿』を襲撃。魔剣ダインスレイフで、『ふたご座』を瀕死の重傷に至らしめる。そして、実は異神の巫女であった『御者座』カペラは、一瞬の隙を突いて『獅子座』レグルスを操り、『星々の聖女』レオナを誘拐した。そう、それこそが、彼らの真の狙い。パンドラムの元・大渓谷や、フォレストクイーンの森で神に捧げる膨大な生贄を生み出し、そうして、アルケナルの海の底に障害となりうるものたちを呼び寄せて、真の計画を行ったのだ。異神の巫女カペラは、聖女レオナを使った儀式で、『異神ルナ・マリア』を降臨させるつもりなのだ。

4:異神ルナ・マリアと眷属たちの大災厄 Edit

 『ルナ・マリア』、それこそが、バクナワ、ガルグイユ、ハーヴグーヴァ、ロゴ・トゥム・ヘレ、ケートスなど、様々に名を変えて信仰された、海に根差した神の正体だった。彼女は、5つの、特に白いウエルにいる存在で、には水のない乾いた海があるという。夜空を見え毛てを見た時に、黒く陰になっている部分が、その海だ。魔力の極めて強い「」を源とし、水も何もないの海に根差しているからこそ、異神ルナ・マリアは、魔法と自然すら捻じ曲げる恐るべき偽りの力と、海に根差した(ように見える)力の両方を振るえたのだ。

 このまま行けば、かの神の計画は、すべて成功するかと思われた。今までの犠牲はすべて、異神ルナ・マリアを降臨させるための捨て駒であり生贄で、ほぼすべてが予定されていたものだったのだから。しかし、アルケナルの海の底で、レイブン・エルダーマギウスの最後の言葉としぐさから真実に至った冒険者が、テレポートスクロールを用いて各地に情報を伝達した。
 その冒険者パンドラムにテレポートし、今までの企みと、偽りのの神ルナ・マリアの正体、そして、どこでその儀式が行われているのかを推測し、十二聖の一人『天秤座』ライブラに伝えた。ライブラは、様々なものを見通せる叡智の力を持っていたが、その力で異神を覗こうとしたため、膨大な偽りの情報でその目を閉ざされてしまっていた。しかし、彼は、星々の聖女の信仰そのものが、異神ルナ・マリアと対になっていることと、そして、『海の森』にいる『竜宮城タルタルーガ』が、異神の信奉者だということを突き止めていた。魔剣ダインスレイフがディンティールのもとに戻ったのも、そのためだと。

 それらの情報を元に、パンドラムは速やかに動き出すことができ、聖女レオナが捕らえられているであろう場所、パンドラムの属州にある祭祀場へ向けて、救出隊が編成された。しかし、そこを災厄が襲う。 ――― ティテュスパンドラムアルケナルの海という海から、余多の異神の眷属があふれ出したのだ。それだけでなく、その眷属はペトラが埋め立てた元・大渓谷はもちろん、厳岩城や深淵の様々な大火山からもあふれ出した。世界の南側は、異神の眷属による大災厄に襲われ、混乱し、星霜深淵もその対応に追われることとなった。

5:結末とその後 Edit

 異神ルナ・マリアが様々な姿と名前を変えて信仰されていた地からあふれ出した眷属は、世界の海や陸を南側を襲っていった。だが、その源は異神ルナ・マリアであるのは間違いない。それぞれの地は全力で眷属の対応にあたりつつも、異神ルナ・マリアの降臨の儀式を止めるべく、冒険者と将兵たちはパンドラム属州の儀式場に向かっていた。途中、カペラに操られ、重要な魔力結点を守っていた『獅子座』レグルスと戦って助け出したり、強力な眷属たちを撃破して、一行は着実に、そこへと進む。その途中、奇妙な人物と出会う。それはかつて自由の翼で『尾』をしていたクルイックスターという男だった。

 クルイックスターは、実は、十二聖の一人『へびつかい座』ヨハネスでもあり、そして、実は、〈無貌の神〉を信奉するメタモルスの最後の一人だった。実は、無貌の神と今回の異神ルナ・マリアは犬猿の仲で、無貌の神は、今まで何度も、異神ルナ・マリアの召喚儀式を邪魔していたのだ。今回、ルナ・マリアの計画がついに成功しかけているのも、それを抑えていた無貌の神が滅んだからに他ならない。とはいえ、クルイックスターは、すでに滅びたとはいえ〈無貌の神〉の信仰から、敵対する異神ルナ・マリアを滅ぼす協力を申し出る。こうして、今回の件を対処するためにすでに起きていた星霜深淵の協力関係に、さらに、奇妙な協力関係が加わったのだった。

 異神ルナ・マリアの降臨地へと、ついに到達した彼らは、そこで、空色のディンティールを撃破する。儀式を行っていたカペラは強力な結界で護られていたが、それも、アルケナルにある異神の遺跡を調べていた際に冒険者が見つけだした記録を元に、クルイックスターが〈無貌の神〉の術式を発動。結界を破壊することに成功する。追い詰められたルナ・マリアだが、その存在は、すべての計画を破棄し、最後の手段に出ることにする。『竜宮城タルタルーガ』の力を使い、カペラ自身とタルタルーガを白いウエルの自身の居場所へと転送。そして、をエンファータの地上にたたきつけようとしたのだ。

 だが、タルタルーガの力をよく知る『獣の母』ウヴェーリが、冒険者たちをその地へと転送。聖女レオナの祈りの力や、深淵の『跡目』アルガルフの協力もあり、異神ルナ・マリアを討伐することに成功する。かの存在は、白いの地上から見える、青い星 ―― エンファータ ―― を手に入れることはかなわず、滅び去った。

 こうして、異神ルナ・マリアの滅びと共に、世界の南側を襲っていた眷属たちも消え去った。とはいえ、星霜深淵も、甚大な被害を受け、これからが復興の始まりとなるだろう。しかし、世界の滅亡は回避され、復興という新たな時を刻むことはできるようになったのだった。

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