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SandBox/てくGM/シルバル/不滅の炎

  • このページはてくGMの「シルバル/不滅の炎」シリーズの情報をまとめたページです。
  • 作成:2020年12日

あらすじ Edit

シルバル、そこは、アルケナル地方のさらに南、ツバルと呼ばれる巨大な砂漠のさらに南にある地方。あまりにも遠く、果てしない砂漠が遮り、〈人〉の作りしゲートネットワーク〈門〉でしか行けない地。ケルの地下にあるゲートネットワークのハブ〈港〉からシルバルの〈門〉に接続を果たしてから早数年。アーベの大公ハーフェンのロード・ザールの依頼を受けて、碇亭の冒険者たちなどが、折に触れてシルバルに接触してきた。

シルバルには、サウザンスターズという都があり、そこはバジャールと呼ばれる青年王が治めている地だ。はるか以前にそれ以外の地との交流が断絶していたため、独自の信仰体系、独自の魔法が花開く異色の文化の土地でもある。

――― しかし、そのシルバルの砂の下には、〈人〉の強力な遺産が眠っていた。それは、エンファータ世界全体の精霊力、自然の諸力を調整するシステム。かつて、四大が荒れ狂う地だったエンファータを、人々が住める地にするために作られたという。

バジャール、強力な戦士であり、恐るべき力を備えている青年王は、その秘密と遺産を守っているという。だが、その青年王は、はるかな昔からシルバルに興味を持つアタナトイに狙われていた。冒険者たちも、王の依頼を受けたりして、そのアタナトイを打倒するためにさまざまに活躍をしてきたが、その最中、バジャールがいずこかに消えてしまう。

――― そこから時がたった。

バジャールが持つ秘密は強大だ。もしも深淵の手に落ちたりしたら、その時こそ世界は危機に瀕するだろう。 ハーフェンのロード・ザールは、その事態を憂慮し、過去に行けるという〈人〉の遺産を使って、シルバルの過去を探索することとした。

――― 到達したのは、アルケナル帝国末期。

第34代アレクセイの御代のシルバル。その当時のシルバルは、サウザンスターズを治める帝国が、シルバル全土を占領しようとしていた時代だった。だが、シルバル人も、その侵攻にされるがままだったわけではない。 シルバルの中でも戦士たちが集まるオアシス都市フィルサス。そこが、帝国に対し反旗を翻した。現代のバジャールに連なるだろう者 ファティ を旗印に。

登場人物 Edit

現代 Edit

ロード・ザール Edit

空中大陸ハーフェンにある都フェルスターンの領主。フェルスターンには、帝国やそれ以前の代からの様々な魔法の知識・遺産が治められており、その現代の統治者であるロード・ザールは、当代における世界で最も強力なソーサラーだといわれている。

アトリー・アウザストラ Edit

ロード・ザールの娘。アーベ大公の長男ベインのフィアンセ。とはいえ本人は堅苦しいことが嫌いで、自由気ままにシルバルの様々な探索などにかかわっている。

シルバルバジャール Edit

シルバルの都サウザンスターズを統治する青年王。褐色の肌、炎のように逆立つ赤い髪、炎のような緋色の瞳が特徴で、きわめて強力な戦士。また、様々な力を持っている。また、シルバルに眠る〈人〉の遺産の秘密を知っているという。
しかし、はるか昔からこのシルバルの地を狙うアタナトイに乗っ取られそうになっており、冒険者たちもそのアタナトイとの闘いに協力したが、2年ほど前から消息が分からなくなってしまう。

なお、バジャールとは「王」を意味するシルバルの称号であり、真の名はアルギアス=アジルジャヴァル・エルファティ・アルムルク(『偉大なる最強の者アルギアス:大いなる征服者にして国を治める者』という意味)という。

過去/帝国末期のシルバル Edit

ファティ Edit

フィルサスにやってきた戦士。アルギアス/アジルジャヴァルの子孫であり、現代のバジャールに連なる系譜の男。赤い燃えるような髪と緋色の瞳で、アジルジャヴァルと同じく炎に対する耐性がある。本人も強い戦士で、さらに、受け継いだ力か、その戦闘力を強化する力を持っている。ただ、冬至に至るほどに力が弱まり、夏至に至るほどに力が強まるなどの、現代のバジャールも持っている弱点を、ファティも受け継いでいる様子。

『盾の』アヴォイ Edit

フィルサスを治める5人のマスター・オブ・マスターの一人。白髭の枯れたじいさん。『盾の』アヴォイとの異名を持つ。その名の通り、様々な攻撃をいなし、回避する戦いの技にたけているという。なお頻繁にボケが発生する。

『目の』アスフール Edit

フィルサスのマスター・オブ・マスターの一人。ヴァルナ(ジェルクエルフ)ハーフ。見た目若いが、アヴォイ曰く、見た目だけ。『目』の異名のとおり、様々な情報収集、探索、潜入など、シーフ的な才能に優れている。せっかちなのか、人の話を先読みして返したり、長い話に突っ込みを入れたりする。また、周りの者が口にしないで考えてることも鋭く見抜く。
なお突っ込みに使うワードがいささか古い様子。

『知の』タクティル Edit

フィルサスのマスター・オブ・マスターの一人。髪もぼさっとしている、さえない風体の青年。知識班らしく様々なうんちくを語りたがり、アスフールによく突っ込みを喰らっている。

『剣の』セイファー Edit

フィルサスのマスター・オブ・マスターの一人。クールな女性。緩やかな曲刀を武器とするが、その刃を抜くことはあまりなく、剣など使わず勝つことが多い達人。

『鎧の』デドゥ Edit

フィルサスのマスター・オブ・マスターの一人。縦も横も奥行きも胃袋も心も大きい巨漢。『鎧』らしく、回復力、体力、そして強力な守りによる持久戦を得意とする。また、その巨体を生かした体当たりは石壁や岩をも砕く威力で、アヴォイ曰く「フィルサス最強の攻城兵器」。

シャアラ Edit

アヴォイの孫娘。アヴォイ曰く、「いずれはフレイルマスターになれるかもしれぬ」という筋の良いクッション攻撃でボケるアヴォイを扱っている。ファティのことを好いているが積極的にいくのは恥ずかし女子。

『百の翼持つ』ミューテリオン Edit

アルケナル帝国の首席宮廷魔術師で、三大系統の魔法を極め、〈人〉のルーン魔術にすら造詣が深いという、当代最高のルーンマスター。帝国を海に沈めることとなった、帝国分離の大儀式を主導した男でもある。なぜか知らないが、帝国のシルバル侵攻に深く関与している。

【―――】 Edit

ミューテリオンのそばにいるフードマントの男。赤い瞳が特徴。一撃で多数の者を打ち砕けるという、現代のバジャールが使える技を使っている。(5回目で)冒険者たちがそのフードマントをはがすことに成功したが、この男は、なんと消息不明になっている現代のバジャールだった ―――?!

さらに過去 Edit

ジャヴァル/アジルジャヴァル Edit

セッションの舞台となっている過去シルバルからしても、さらに100年以上前に活躍していた男。ファティの先祖。ジャヴァルは、その当時、シルバル深淵の森にしようとした企みを、その森をことごとく焼き尽くす方法で阻止した男である。その後はシルバルを旅し、『最強の男』アジルジャヴァルと呼ばれるまでになったという。

参考資料 Edit

現在のバジャールの家系図 Edit

「帝国の代理人」ジェネラル・ロンメル―――セフィール(のちのバトルメイジ・ハイマスター)
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         アルギアス(シルバルの初代バジャール)――ライファーネ
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  ヴィクトル帝        アルバキ(2代目)
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女――オットー帝(失位)    エルカイム(3代目)――女
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アジルジャヴァル―――――――――――――――エミーナ
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             (何代か先)
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             ファティ―――シャアラ
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                (何代か先)
                  |
            現在のバジャール(本名アルギアス)

シルバル年表 Edit

  • 帝国歴50年頃:
    アルケナル帝国2代皇帝が、サウザンスターズに至り、この地方を発見。シリルと名付ける。以降、サウザンスターズに「帝国の代理人」を置き、いくつかの都市を開拓し、緑化を実行。不毛な土地だったこの地方は「緑なすシリル」と呼ばれるようになる。
  • 帝国歴700年頃:
    緑あふれる豊かな地となっていたシリルの緑と水が減り始め、砂漠の拡大が始まる。それまで、シリルの砂漠は、ディープサウスと呼ばれる領域に縮小していた。
  • 帝国歴728年:
    ディープサウスに住んでいる種族リザルドの大反乱が発生。リザルドは水を嫌い砂と共に生きるナーガ系種族で、急進的な者たちがこの機会にシルバル全土そして果ては世界すべてを砂の世界に変えようとしていた。「帝国の代理人」ジェネラル・ロンメルは、穏健派リザルド冒険者たちの助けを借り、リザルド王を使嗾していた深淵を打倒。平和裏に反乱を鎮めることに成功した。(※キャンペーン「蜃気楼の彼方」)
  • 帝国歴729年:
    アルケナル帝国皇帝ルーファースは、砂漠化が進行するシリルの放棄を宣言。シリルは公式にツバル(失地)として扱われる。ジェネラル・ロンメルは「非公式な帝国の代理人」としてこの地にとどまることを選択。
  • 帝国歴732年:
    ジェネラル・ロンメルがバトルメイジのセフィーリアと結婚。なおセフィーリアは728年の乱の際、将軍を支えて活躍した女性だった。1年後、息子が生まれ、テックスと名付ける。
  • 帝国歴758年:
    ジェネラル・ロンメルの息子ギアス(本名テックス)が、帝国の魔力需要とシリルの砂漠化が相関していることを発見。調査を進めていた〈人〉の遺跡で、〈人〉が世界全体のエネルギーを調整するために構築した仕組み〈コンジット〉を操る力を得て、シリルを守るために立ち上がる。
    しかし、同時期にリザルドの大侵攻が発生した。史上最大最強の砂虫を神の使いとあがめ、それを旗印にサウザンスターズを目指すリザルド軍と、それに呼応するサウザンスターズ軍。だが、その裏には深淵がおり、砂虫とサウザンスターズバジャールの両方を操作していた。冒険者たちがその深淵(および操られていたバジャール)を倒し、ギアスが〈コンジット〉の力で砂虫を溺れ死にさせることで、シルバルの戦乱を鎮圧した。(※キャンペーン「砂の城の夢」)
  • 帝国歴758年/シルバル歴元年:
    「非公式な帝国の代理人」ジェネラル・ロンメルの支持により、ギアスがサウザンスターズバジャールの地位に就き、アルギアスと名乗る。アルギアスはこの地をシルバルと呼ぶことを宣言し、帝国との〈門〉の遮断を決定する。こうして帝国とシルバルの繋がりは断たれた。
  • 帝国歴763年:
    ジェネラル・ロンメル死去。
  • 帝国歴778年:
    バトルメイジ・ハイマスター・セフィール(ギアスの母)が、アルケナル帝国最大の魔力鉱山「ウルザの魔力鉱山」を調査中に行方不明となる。なお、この当時、「ウルザの魔力鉱山」は年々産出量が落ちており、社会問題となっていた。
    (※なお、ウルザの魔力鉱山は、今ではエンペラーズロストの底に沈み、永遠に世界から失われている)
  • 帝国歴778年:
    行方不明のまま、セフィールの死亡が公式に宣言される。その遺産は、セフィールの遺言により、インナーリムの有力貴族であったベルアダム侯爵家の当主ヴィクトルに継承された。なお、ヴィクトルは、帝国の魔力浪費に警鐘を鳴らし、それを改める改革を提唱する若きリーダー的存在として知られている。
    (※インナーリムとは、今ではエンペラーズロスト海に沈んだ帝国本国のすぐ外側に位置する地方で、ベルアダム侯爵領は現在のベルアダーム戦候国のあたりに位置していたとみられている)
  • 帝国歴788年/シルバル歴30年:
    ベルアダム侯爵ヴィクトルが、帝国の治安を守る存在たるバトルメイジ・ハイマスター・ベルホルンのナインズへの背信行為を発見。冒険者たちの助けで、辛くもベルホルンの暗殺の手を逃れる。ヴィクトルは、ファーストエンペラーの御代から歴代皇帝に助言をしてきたという『帝国顧問官』デマーゼルの助けを借り、帝国にはびこる不正・背信を弾劾。冒険者たちがベルホルンを倒し、ベルホルンがナインズを裏切り深淵に仕えていた証拠を明らかにする。
    なお、ベルホルンは、老齢のアルギアスに言葉巧みに取り入って、アルギアスとシルバルを支配しようと策謀していた。ここにおいて、再び帝国とシルバルの繋がりが再開される。(※キャンペーン「人知れぬ灯火」)
  • 帝国歴788年:
    29代皇帝ドミトールが退位。ヴィクトルがすべてを継承し、30代皇帝となる。ヴィクトル帝は当時乱用されていた不老長寿の魔法を使用禁止にするなど、退廃した社会風潮の改革及び帝国における魔力の乱用を厳しく戒め、疲弊した地方に活力を取り戻す一連の施策を精力的に実行した。歴史は語る。皇帝ヴィクトル・オルテックスは、帝国本国(首都・中枢)からの評判は極めて悪かったが、それ以外の地域からは絶大な支持のあった皇帝だったと。
  • 帝国歴843年:
    第30代皇帝ヴィクトルが死去。55年にわたる治政が終わりを告げる。息子オットーが第31代皇帝となる。
  • 帝国歴845年:
    第29代皇帝ドミトールの孫オルクレイが発動した皇帝弾劾により、第31代皇帝オットーは皇帝の地位をはく奪され、オルクレイが第32代皇帝となる。なお、この政変の黒幕は帝国宰相ロートシルト卿だといわれている。
  • 帝国歴846年:
    元皇帝オットーの邸宅で火事が発生。猛烈な火勢で建物は一気に全焼し、オットーは焼死する。なお、死体は見つからなかったが、その大火でオットーの息子も焼死したと(公式に)宣言される。この火事もまた、帝国宰相ロートシルト卿が配下のバトルメイジたちに命じて行わせたものであったといわれている。
  • 帝国歴847年:
    第32代オルクレイの命により、帝国の東の果てにあるパンドラム侯爵領が改易される。公的な理由は反逆のため、だが、実際には、ヴィクトル帝に多大な恩義のある侯爵家がオットーの息子を匿ったと、帝国宰相ロートシルト卿が疑ったためであった。侯爵家の当主ゲオルグと息子フィリップはシルバルに蟄居した。
    (※なお、パンドラムは、現在もティテュス地方にあり、深淵に対抗する力を備えた地として今なお栄えている)
  • 帝国歴848年/シルバル歴90年:
    ドラグ・ウォーロードがリザルドの王と長たちを倒し、リザルドを支配。サウザンスターズとの戦争に駆り立てる。アルギアスの孫であった3代目バジャール・エルカイムは(アタナトイの呪いにより)精神を病んでおり、当初は何ら有効な対策を行わなかったが、シルバルに滞在していた元パンドラム侯爵の息子フィリップが、巧みに軍事の全権を掌握。リザルドとの戦争を指揮する。また、そこにアルケナル帝国の宰相ロートシルト卿が部下のバトルメイジたちとともに来訪し、その助力を借りることにも成功する。
    当時、シルバルは地道な再緑化が進んでおり、シルバルを緑の地にする夢を追う者たちが、世界樹の若木を使って、シルバル全土を一気に緑の大地にする大儀式を進めていた。しかし、深淵はその儀式の地下で、ひそかに世界樹に深淵化の儀式を上書きし、シルバル全土を深淵の森に変えようとした。リザルドを捨て駒にする大戦争も、すべてはその計画のためで、その計画は成功するかに見えた ―― が、そこに現れたジャヴァルという者が、深淵の森と化しつつあるシルバル全土の森を焼き尽くし、計画をとん挫させる。
    ジャヴァルは、帝国の30代皇帝ヴィクトルの孫で、アルケナル帝国皇帝が代々持っている力を継承していた。また、アルギアスの墓で、アルギアスからも一時的にその力を預かっており、両者の力が深淵の陰謀をとん挫させたのだった。その後、ジャヴァルと3代目バジャールの娘エミーナは、帝国や深淵の目を逃れるために姿を隠し、その消息は知られていない。(※キャンペーン「炎のごとく」)
  • 帝国歴

セッションログ Edit

シルバルシリーズ『不滅の炎』 Edit

  • 第9回: http://gurrad.verse.jp/log/2020/202007/log20200724b.html
     救出されたアスフールが目覚めない。何者かが心を乗っ取ろうとしているためと見立てたタクティルは、夢を通して他者の心を覗き見れるシルバルの異能の術師の力を借りてPCたちをアスフールの心に送り込む。そこで見たものとは ――。
  • 第10話: http://gurrad.verse.jp/log/2020/202008/log20200801c.html
     ロード・ザールの助言もあり、PCたちは帝国の宮廷魔術師「百の翼持つ」ミューテリオンとアタナトイのかかわりを探る。復帰したアスフールはその手掛かりが帝国首都にあることをつかみ、ファティ、PCたちを連れて、帝国首都にもぐりこむのであった。
  • 第13話: http://gurrad.verse.jp/log/2020/202008/log20200813b.html
     ミューテリオンの同意と助力のもと、PCたちは帝国首都「永遠の都」にある、ウルザの魔力鉱山に向かう。そこは帝国の魔力乱用とそれによる世界への負担を案じたヴィクトル帝が閉鎖した場所。そして今ではアルギアスの第一の弟子であるアルセフェルが管理する場所でもある。そこで彼らが見たみたものとはーー 。
  • 第14話&エンディング: http://gurrad.verse.jp/log/2020/202008/log20200815e.html
     ウルザの魔力鉱山の死の儀式でバジャールの身体に再誕した、アタナトイ・ドミナントロード・アーカディアスがフィルサスを襲う。辛くもその場に到達したPCたちのおかげもあり、敵は撤退したものの、シャアラは攫われ、その被害は甚大だった。PCたちはファティと共に指示されたラールィックの枯れたオアシスへと向かう。アルギアスが見つけ出した、〈コンジット〉のある遺跡だ。その決着とは ――。

関連情報 Edit

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